研究課題/領域番号 |
19K08907
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
|
研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
大嶋 直樹 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (10403461)
|
研究分担者 |
石原 俊治 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (80263531)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 好酸球性食道炎 / アレルギー / 経皮感作 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、アレルギー疾患の新たな感作経路として経皮感作が注目されている。好酸球性食道炎は食道に多数の好酸球が浸潤し、慢性炎症が起こる消化管のアレルギー疾患であるが、外来抗原の感作により発症に至る機序については未だ不明な点が多い。本研究では、皮膚における抗原感作は好酸球性食道炎発症の契機となるのか、また皮膚のバリア機構の破綻は好酸球性食道炎の病態形成の一因になり得るのかを明らかにすることを目的とする。
|
研究成果の概要 |
近年、アレルギー疾患の新たな感作経路として経皮感作が注目されている。本研究では、皮膚における抗原感作は好酸球性食道炎(EoE)発症の契機となるのか、また皮膚のバリア機構の破綻は好酸球性食道炎の病態形成の一因になり得るのかを明らかにすることを目的とし、マウスモデルを用いて好酸球性食道炎発症に至る免疫学的背景について研究を行った。その結果、外来抗原の経皮感作は食道粘膜に好酸球性炎症を誘導し、それらの病態形成にはIL-33を介したILC2が関与する可能性が示唆された。また皮膚、食道の防御機構の破綻は好酸球性食道炎を増悪させることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は“消化管粘膜”の好酸球性炎症でありながら、その病態解明の舞台を“皮膚”に移し、全く新しいアプローチからEoE発症の謎を解き明かそうとする学術的独自性を持った研究と考えられる。“アレルギーアーチ”の過程において、外来抗原の経皮暴露がEoE発症の一因になることが明らかになった。今回の成果を基に皮膚をターゲットとしたEoEの発症予防、経皮免疫療法といった新しい治療法の開発も期待でき、創造性も持ち合わせている。
|