研究課題/領域番号 |
19K08909
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
鈴木 淳平 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (20734239)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Rab / オートファジー / アレルギー性疾患 / アレルギー / Th2 / Th2細胞 / T細胞 / アレルギー性気道炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の全人口の約2人に1人が現在、何らかのアレルギーに罹患しており、近年その数は急速に増加しています。申請者らは、低分子化合物SH-2251が2型慢性アレルギー性炎症の発症の鍵を握るIL-33受容体陽性Th2(IL-33R-Th2)細胞の分化と抗原非依存的なサイトカイン産生を強く抑制するとともに、膜輸送やオートファジーに関わるRab分子群と結合することを見いだしました。本研究は、RabによるIL-33R-Th2細胞分化や機能の制御機構を明らかにし、SH-2251を利用したRab機能の制御による慢性アレルギー性炎症の新たな治療戦略の提示を目指します。
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研究成果の概要 |
本研究によって、Rab分子は、アレルギー性疾患の発症に関わるTh2細胞やIL-33受容体陽性Th2 (IL-33R-Th2)細胞分化に対して抑制的に働く可能性を明らかにした。さらにRab分子による制御が報告されているオートファジーは、Th2細胞やIL-33R-Th2細胞分化を促進させる作用を持つ可能性を示した。これら結果から、Rabがオートファジーの調節を介してTh2細胞やIL-33R-Th2細胞分化を制御することが示唆され、本研究によって新たなアレルギー性疾患治療のための標的候補分子を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Th2細胞やIL-33R-Th2細胞分化におけるRabの役割やオートファジーの役割は十分に理解されていない。本研究により、Rab分子群の中からTh2細胞分化やIL-33R-Th2細胞分化の制御に関わるRab分子を3つ同定した。さらに、Rabを介したオートファジーの調節がTh2細胞分化やIL-33R-Th2細胞分化を制御する可能性を新たに見出した。
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