研究課題/領域番号 |
19K08912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
布村 聡 佐賀大学, 医学部, 准教授 (70424728)
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研究分担者 |
出原 賢治 佐賀大学, 医学部, 教授 (00270463)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アトピー性皮膚炎 / 線維芽細胞 / ペリオスチン / 病的線維芽細胞 / マウスモデル / 細胞外マトリクス |
研究開始時の研究の概要 |
アトピー性皮膚炎(AD)は,アレルギー性の炎症性皮膚疾患であり,強い痒みと慢性湿疹を特徴とする。本研究では,1)アトピー性皮膚炎を発症したマウスの線維芽細胞集団のプロファイリングを行い,病的線維芽細胞亜集団を特定する。2)同定した病的線維芽細胞を除去したマウスにおけるアレルギー性炎症の状態を解析する。本研究の成果により,病的線維芽細胞を標的にしたアトピー性皮膚炎の新たな治療戦略の基盤構築が期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では線維芽細胞の多様性に着目し、アトピー性皮膚炎における病的線維芽細胞の同定とその機能を明らかにすることを目指した。解析の結果、MC903を用いた実験的アトピー性皮膚炎モデル、FADSマウスを用いた自然発症型のアトピー性皮膚炎モデルの両方で一部の線維芽細胞においてペリオスチンを高発現する集団が存在することを見出した。さらにペリオスチンを欠損させたFADSマウスを作成し、機能解析を実施した結果、ペリオスチン欠損FADSマウスでは、皮膚炎が軽減し、さらにかゆみ―ひっかき行動も低下することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ペリオスチンを高発現する一部の線維芽細胞が今回アトピー性皮膚炎の病態形成にかかわる細胞であることを明らかにするとともに、皮膚炎や掻痒において重要な役割を担っていることを明らかにした.本研究の成果は、ペリオスチンあるいはペリオススチンを発現する線維芽細胞がアトピー性皮膚炎の皮膚炎やかゆみーひっかき行動の新たな治療戦略の基盤構築につながるものである.
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