研究課題/領域番号 |
19K08926
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
花見 健太郎 産業医科大学, 医学部, 講師 (50441853)
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研究分担者 |
田中 良哉 産業医科大学, 医学部, 教授 (30248562)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ドパミン受容体シグナル |
研究開始時の研究の概要 |
神経系及び神経伝達物質が免疫系のみならず、骨代謝へも影響を与えている事が近年報告されている。我々は、関節リウマチ患者炎症性滑膜の樹状細胞にドパミンが豊富に存在する事、ドパミンD1様受容体阻害薬が滑膜炎症及び関節破壊を抑制しうる事をSCIDマウスを使ったヒト関節リウマチモデルにおける検討で明らかにし、更にはドパミンD2受容体シグナルが細胞内cAMP-c-Fos-NFATc1を抑制する事で 破骨細胞形成を抑制する事を報告しており、神経伝達物質が、関節リウマチの新規治療方法となり得る可能性が考えられる。本研究では、神経伝達物質による関節リ ウマチに対しての新規治療法の開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
神経系及び神経伝達物質が免疫系のみならず、骨代謝へも影響を与えている事が報告されている。代表的な神経伝達物質であるドパミンが、関節リウマチ患者炎症性滑膜の樹状細胞にドパミンが豊富に存在する事、ドパミンD1様受容体阻害薬が滑膜炎症及び関節破壊を抑制しうる事をSCIDマウスを使ったヒト関節リウマチモデルにおける検討で明らかにし、更にはドパミンD2受容体シグナルが細胞内cAMP-c-Fos-NFATc1を抑制する事で破骨細胞形成を抑制する事を明らかにした。これらの結果より神経伝達物質が、関節リウマチの新規治療方法となり得る可能性、神経伝達物質による関節リウマチに対しての新規治療法の検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の結果からは、炎症性サイトカイン抑制・骨吸収抑制による影響は考えられ、cAMP応答配列を介したwntシグナル修飾も近年報告されており、ドパミンシグナルによるcAMPを介した骨芽細胞形成への直接的な影響も考えられる。ドパミンシグナルによる骨破壊病態への治療応用を想定した際に、骨代謝に対するメカニズムの解明は必須であり、本研究は新規治療への展開にとどまらず、神経と骨免疫のクロストークを解明するブレークスルーとしての可能性を有するため、医学的にも社会的にも多大な意義を持つものと考える。
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