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ダニ媒介感染症の診断精度の向上を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 19K08952
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

佐々木 正大  大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (20547533)

研究分担者 弓指 孝博  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (10250284)
青山 幾子  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主幹研究員 (90332452)
池森 亮  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 研究員 (90827255)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード日本紅斑熱 / リケッチア / 迅速診断キット / イムノクロマトグラフ法 / モノクローナル抗体 / ツツガムシ病 / POCT / SFTS / ダニ媒介感染症
研究開始時の研究の概要

ダニ媒介感染症である日本紅斑熱と重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は新興感染症であり、共に4類感染症に指定されている。両感染症の患者数は年々増加しているが、これらの感染症に対する検査には時間を要し、臨床現場において検査結果を治療計画に役立てることはほぼできておらず、臨床現場即時検査法として迅速鑑別診断キットの開発が求められている。本研究では、日本紅斑熱及びツツガムシに対するマウスモノクローナル抗体を作製し、抗SFTS抗体とともに同一のキットとして組み合わせたダニ媒介感染症鑑別用抗原検出迅速診断キットの開発及び評価を行い、臨床現場におけるダニ媒介感染症の診断精度の向上を目指す。

研究成果の概要

本研究ではダニ媒介性感染症である日本紅斑熱の鑑別診断の精度向上を目指し、日本紅斑熱リケッチア(Rj)に対して特異的に反応するRjマウス単クローン抗体(抗Rj抗体)を作製し、イムノクロマトグラフ法による迅速診断キットの開発を目的とした。不活化Rjをマウスへ免疫した後、脾細胞を摘出し、PAI細胞と共に細胞融合法により抗Rj抗体産生ハイブリドーマの樹立を試みた。その結果、最終的に2種類の抗Rj抗体の作製に成功した。それらの抗体はIgG1であり、ツツガムシ病リケッチア、SFTSウイルス、及びデングウイルスには交差反応性を示さなかった。現在、本抗体を用いたキットの開発を研究協力企業にて行っている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本において近年、ダニ媒介性感染症として日本紅斑熱、ツツガムシ病、SFTSの臨床現場における鑑別診断が問題となっている。本研究において作製した抗Rj抗体を用いた迅速診断キットが開発されれば、別の研究にて開発したSFTSに対する迅速診断キットと併用することにより臨床現場での鑑別診断が容易になり、抗生物質の投与の遅れによるリケッチア症の重症化や、SFTSに対して効果が無い抗生物質の不必要な投与などを防ぐことが可能となり、社会的な意義が大きいものと考えられる。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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