研究課題/領域番号 |
19K08960
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
渡邊 真弥 自治医科大学, 医学部, 准教授 (60614956)
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研究分担者 |
相羽 由詞 自治医科大学, 医学部, 助教 (60783694)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 / MRSA / 薬剤耐性菌 / βラクタム薬 / オキサシリン感性黄色ブドウ球菌 / 黄色ブドウ球菌 / ゲノム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
耐性遺伝子を持ちながら抗菌薬に感性を示す「ステルス型耐性菌」は、抗菌薬暴露により速やかに耐性化し、抗菌薬治療が失敗する危険性がある潜在的な耐性菌である。ステルス型耐性菌であるオキサシリン感性mecA陽性黄色ブドウ球菌(OS-MRSA)は、しばしば臨床分離され診療上問題となるが、そのβラクタム薬感性・耐性化メカニズムは全く解明されていない。本研究では、ゲノム間比較解析による臨床分離OS-MRSA株のβラクタム薬耐性関連変異の同定などを実施することで、OS-MRSAのβラクタム薬感性・耐性化の遺伝学的メカニズムを解明し、MRSAのβラクタム薬耐性の全容を明らかにする。
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研究成果の概要 |
近年βラクタム薬であるオキサシリンに感性を示すオキサシリン感性mecA陽性黄色ブドウ球菌(OS-MRSA)が散見される。OS-MRSAは、そのβラクタム薬暴露により耐性化する可能性があることが臨床上の問題である。このβラクタム薬耐性化メカニズムを明らかにするために、OS-MRSA株43株のゲノム解析を行ったところ、その遺伝学的背景は多様であった。さらにオキサシリン暴露による耐性化株100株の比較解析により、最も多い変異株はRNA合成酵素遺伝子rpoBCであった。rpoBC変異株は、細胞内にヌクレオチドや細胞壁の前駆物質が蓄積しており、この細胞内代謝変化がβラクタム薬耐性に関与すると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、院内感染の指標耐性菌のひとつであり、医療現場において監視が必要な耐性菌である。MRSAは、耐性遺伝子mecAを保有する。しかし、mecAを保有するにも関わらずβラクタム系抗菌薬であるオキサシリンに感性を示す「オキサシリン感性mecA陽性黄色ブドウ球菌(OS-MRSA)」が度々臨床分離される。OS-MRSAはメチシリン感性黄色ブドウ球菌と誤判定されてβラクタム薬治療が開始されると、そのβラクタム薬暴露により耐性化する可能性があることが臨床上の問題である。本研究課題では、OS-MRSAのβラクタム薬暴露による耐性化メカニズムの一端を明らかにした。
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