研究課題/領域番号 |
19K08979
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 大阪大谷大学 |
研究代表者 |
堀田 紀久子 大阪大谷大学, 薬学部, 教授 (30360639)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝疾患 / メチル化 / ネットワーク / 内臓脂肪 / 内臓脂肪蓄積 / メタボリックシンドローム |
研究開始時の研究の概要 |
メタボリックシンドロームの肝臓での表現型とされている非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は脂肪肝から肝炎、肝硬変、肝癌まで幅広い症状を呈する疾患である。本研究ではNAFLDの発症・進展に伴う機序及び内臓脂肪蓄積との関連性を解明し治療法・予防法を開発するために以下の研究を行う。1)NAFLD肝臓のsomatic mutationの同定と遺伝子発現及びDMRとの関連性。2)NAFLDのmiRNAと肝臓での遺伝子発現との関連性。3)肝細胞と類洞細胞及び肝臓のzonationを考慮したエピゲノム解析。4)内臓脂肪蓄積に伴う門脈内miRNAやアディポネクチン量の変化とNAFLDの関連性。
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研究成果の概要 |
NAFLD患者で同定した2個のdifferentially methylated region (DMR)ネットワークがC型肝炎や肝臓癌でも保存されているかを肝炎、肝癌の2種類のデータベースを用いて検討した。NAFLDで線維化進行に伴いメチル化が低下するDMRネットワークは正常やC型肝炎、肝癌で認められなかった。一方NAFLDで線維化進行に伴いメチル化が増加するDMRネットワークはC型肝炎、肝癌でも認められた。NAFLDから肝硬変、肝臓癌発症過程でDMRsネットワークが変化すること、及びネットワークに存在する重要な遺伝子が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NAFLDから肝癌発症機序は不明な点が多い。NAFLDは脂肪肝から脂肪肝炎、肝硬変へと進行する。線維化が進行しているほど肝癌発症リスクが高まる。NAFLDの線維化に関連する2個のDMRネットワークを報告してきた。本研究では1つのネットワークはウイルス性肝炎や肝癌で保存されており、ネットワークに存在する遺伝子はNAFLDの線維化に伴い発症する肝癌に関連していることが示された。もう1つのネットワークはNAFLD特異的で、細胞増殖に関連する遺伝子が含まれており、NAFLDから発症する肝癌に関連していると考えられる。これらの遺伝子はNAFLDの治療や肝癌発症予防のターゲットとなることが期待される。
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