研究課題/領域番号 |
19K08980
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前田 法一 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (30506308)
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研究分担者 |
西澤 均 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20379259)
喜多 俊文 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (10746572)
藤島 裕也 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10779789)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アディポネクチン / T-カドヘリン / 慢性腎臓病 / メタボリックシンドローム / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
心血管イベント発症基盤としての慢性腎臓病(CKD)が注目されている。肥満や糖尿病に起因するCKD患者は増加の一途を辿っており、腎機能低下・腎不全を未然に防ぐ事が重要である。肥満・糖尿病で低下する脂肪細胞特異的分泌蛋白アディポネクチン(APN)は、T-カドヘリン(T-cad)を介して血管に集積し、抗動脈硬化作用を発揮することを申請者は明らかにしてきた。 しかし、CKD発症・進展におけるAPN/T-cadの役割は未だ明らかでは無い。本研究では、APN/T-cadシステムによる腎保護作用を明らかにし、糖尿病やCKDとAPN/T-cadシステムの臨床的意義を明らかにしたい。
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研究成果の概要 |
アディポネクチンおよびその結合タンパクであるT-カドヘリン欠損マウスを用いて、腎虚血再灌流モデルを作製し解析した。結果、アディポネクチン/T-カドヘリンシステムは毛細血管のバリア機能の保持、血管周皮細胞の恒常性維持に重要な役割を果たしていることが明らかになった。 可溶性T-カドヘリンを測定できるELISAを確立し、血中には3種類の可溶性T-カドヘリン(130-kDa, 100-kDa, 30-kDa)が存在することを明らかにした。2型糖尿病や急性心筋梗塞患者で、可溶性T-カドヘリン濃度が臨床パラメーターと相関することを見出し、新たなバイオマーカーとなる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、アディポネクチン/T-カドヘリンシステムは腎保護作用を有しており、慢性腎臓病や糖尿病腎症の予防・治療に応用できる可能性を示した。また、可溶性T-カドヘリンを測定することで、糖尿病や心疾患の新たなバイオマーカーとしての応用が期待される。
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