研究課題/領域番号 |
19K08982
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中津 祐介 広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (20452584)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Pin1 / 骨格筋 / 運動 / 糖代謝 / foxo1 / コルチコステロン / 筋分化 / 肥満 / インスリンシグナル / SERCA / Sarcolipin / 運動能力 / 代謝 / 熱産生 |
研究開始時の研究の概要 |
サルコペニアやフレイルは、日常生活を困難にするのみならず糖・脂質代謝障害にも大きく関わっている。我々は、骨格筋のプロリン異性化酵素Pin1が運動能力及び全身の代謝制御に重要であることを見出した。そこで、本研究では、Pin1が骨格筋の機能を調節するメカニズムについて詳細に検討する。最終的には、サルコペニアやフレイルの新規メカニズム及び治療法の開発へとつなげる。
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研究成果の概要 |
プロリン異性化酵素Pin1は、標的蛋白のpSer/pThr-Pro配列を含むモチーフに結合し、プリンのシスートランス異性化を行うことにより機能調節をしている。本研究では、Pin1が骨格筋機能に与える影響について検討した。骨格筋特異的Pin1 KOマウスは、高脂肪食負荷時の体重増加がWTと比べて顕著であり、糖代謝も悪化していた。また、Pin1 KOマウスは運動能力も低下していた。その原因として熱産生への影響やFOXO1等の発現量増加が考えられた。 以上の結果より、骨格筋のPin1は、運動や糖代謝に重要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨格筋の機能低下は、糖尿病等の生活習慣病につながることが知られており、また、近年、筋重量や筋機能が低下するフレイルやサルコペニアが社会問題となっている。本研究により、骨格筋のPin1は、筋重量や筋線維の割合に影響を与えずに、糖代謝やエネルギー代謝を調節することが明らかとなった。そのメカニズムを解明することで、筋重量非依存的な糖代謝調節機構が明らかになると考えられる。
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