研究課題/領域番号 |
19K08989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
袴田 秀樹 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (70284750)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | トランス脂肪酸 / 低比重リポタンパク質 / 高比重リポタンパク質 / 質量分析法 / 細胞膜 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、トランス脂肪酸という言葉をメディア等で目にする機会が増え、その生体への影響が注目されている。しかし、トランス脂肪酸には多様な働きが報告されているので、生体影響を説明しようとすると、とても難解なものになってしまう。そこで本研究では、トランス脂肪酸が細胞の膜に取り込まれると、膜の組成と性質が変化し、それが善玉コレステロールや悪玉コレステロールとの相互作用を介して、動脈硬化を促進することを示す。
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研究成果の概要 |
トランス脂肪酸の過剰な摂取は、低比重リポタンパク質コレステロールを増加させ、同時に高比重リポタンパク質コレステロールを低下させると報告されている。これらの報告から、トランス脂肪酸は心臓病の危険因子と見なされている。しかし、どのようにしてトランス脂肪酸が低比重リポタンパク質コレステロールを増加させ、一方で高比重リポタンパク質コレステロールを低下させるのか、仕組みについては十分には解明されていない。本研究では、これらの仕組みの解明に寄与できる実験方法の開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は三つに大別できる。一つはハイコンテンツイメージングシステムという装置を利用して、低比重リポタンパク質の細胞への取り込みを観察する実験方法を開発したことである。二つ目は、細胞と細胞外のアポタンパク質A-1が相互作用して、幼若な高比重リポタンパク質ができるところを観察する実験方法を構築したことである。三つ目は、質量分析法を利用して、トランス脂肪酸を含有する脂質を分析する方法を開発したことである。これらの実験方法は、トランス脂肪酸の作用を明らかにする研究の進展に寄与できると期待される。
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