甲状腺機能低下症モデルTRHKOマウスにおけるNASH/NAFLD発症機構の解明

• 研究課題/領域番号: 19K08995
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分54040:代謝および内分泌学関連
• 研究機関: 群馬大学
• 研究代表者: 中島 康代 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (70707017)
• 研究期間 (年度): 2019-04-01 – 2022-03-31
• 研究課題ステータス: 中途終了 (2021年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: NASH/NAFLD / 甲状腺機能低下 / NAFLD/NASH / TRHノックアウトマウス / 甲状腺機能

研究開始時の研究の概要

近年メタボリック症候群や糖尿病などを基盤とする非アルコール性脂肪性肝炎(NAFLD/NASH)が増加しているが、NAFLD/NASHに対して予防法や治療法を開発することは喫緊の課題である。甲状腺機能低下症は肥満症や脂質異常症の原因とされるが、TRH (thyrotropin-releasing hormone)ノックアウトマウスは、軽度の甲状腺機能低下症と糖尿病、更にNAFLDを発症する。本研究では、TRHKOにおいてNAFLD/NASHを発症する機構を詳細に解析し、新たなバイオマーカーを発見し、所持するビックデーターを元に実際の医療に展開することを目的とする。

研究実績の概要

近年メタボリック症候群や糖尿病などを基盤とする非アルコール性脂肪性肝炎(NAFLD/NASH)が増加しているが、NAFLD/NASHに対して予防法や治療法を開発することは喫緊の課題である。甲状腺機能低下症は肥満症や脂質異常症の原因とされるが、TRH (thyrotropin-releasing hormone) ノックアウトマウスは、軽度の甲状腺機能低下症と糖尿病、更にNAFLDを発症する。本研究では、TRHKOにおいてNAFLD/NASHを発症する機構を詳細に解析し、新たなバイオマーカーを発見し、所持するビッグデータを元に実際の医療に展開することを目的とした。
本年度は種々の条件下（食事条件、週齢）でのTRHノックアウトマウスの機能解析を実施した。若年や通常食では明らかとならなかったTRHノックアウトマウスの肝機能や脂質異常、肝臓組織への影響は、高齢の高脂肪食ノックアウトマウスではコントロールと比較し有意な変化が確認された。所有する検診受診者のビッグデータのヒトデータとも合致する結果であった。そのほか血液や肝臓組織、筋肉などへの影響なども現在解析中である。

研究成果

• [雑誌論文] Influence of Smoking on Thyroid Function in Japanese Subjects: Longitudinal Study for One Year of On-Off Smoking. (2019)
  • 著者名/発表者名: Nakajima Y, Yamada S, Nishikido A, Katano-Toki A, Ishida E, Akuzawa M, Sakamaki K, Yamada E, Saito T, Ozawa A, Okada S, Shimomura Y, Kobayashi I, Andou Y, Yamada M.
  • 雑誌名: J Endocr Soc. 巻: 3;3(12) 号: 12 ページ: 2385-2396
  • DOI: 10.1210/js.2019-00155
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 潜在性甲状腺機能低下症はNAFLD/NASHの危険因子か？ (2019)
  • 著者名/発表者名: 中島康代
  • 学会等名: 第62回日本甲状腺学会学術集会