研究課題/領域番号 |
19K09009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
丸山 圭介 宮崎大学, 農学部, 准教授 (20612386)
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研究分担者 |
張 維東 宮崎大学, 医学部, 助教 (90753616)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 新規ペプチドホルモン / ニューロメジンU / ニューロメジンU関連ペプチド / NMU / NURP / プロラクチン / c-Fos / 視床下部機能 / 神経反射機能 / 糖代謝調節 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は新たに見出したペプチドホルモン、ニューロメジンU関連ホルモン(NURP)の生理作用を解明することを目的とする。特に、同一の前駆体から切り出されるニューロメジンU(NMU)との機能的関係性に着目し、「生体内においてNURPとNMUがどのように関連しているのか、どのような生理作用を有しているか」を明らかにする。具体的には、視床下部、神経反射、糖代謝における生理作用に着目して、①NURP特異的欠損マウスの作製とその表現型、②視床下部におけるNURPの生理作用、③痛みや熱に対する反射機能におけるNURPの生理作用、④インスリン分泌などの糖代謝調節におけるNURPの生理作用について明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は新規ペプチドホルモン、ニューロメジンU関連ペプチド(NURP)の生理機能の解明を主たる目的とする。NURPは、摂食及び体温調節などに作用するニューロメジンU(NMU)と同一の前駆体から切り出される。本研究では、NURPとNMUが標的とする脳領域を比較した。その結果、NURPはNMUと異なり、視床下部の各神経核を強く活性化することはなかった。しかし、NURPは腹側海馬台を活性化することを見出した。さらに、このNURPにより活性化される腹側海馬台のニューロン群は、主にGABA発現ニューロンであることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、NURPとNMUの発現と生理的機能における複雑な関係の一端を明らかにした。これまでの内分泌学の歴史において、新規ペプチドホルモンの発見とその生理機能の解明は、内分泌メカニズムの新たなる理解に繋がってきた。本研究はその第一歩であり、ニューロメジンUファミリーが担う内分泌メカニズムの解明の研究基盤となっていくと考える。
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