研究課題/領域番号 |
19K09024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
福井 健司 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい准教授 (60513009)
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研究分担者 |
木村 武量 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任講師 (70770171)
小澤 純二 大阪大学, 大学院医学系研究科, 寄附講座准教授 (80513001)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 2型糖尿病 / インスリン分泌能 / 糖尿病細小血管合併症 / 膵島 / β細胞 / α細胞 / MBBO / インスリン分泌 / BMI / 糖尿病合併症 / β細胞量 / α細胞量 / 2型糖尿病 / 発症前最高BMI / 膵β細胞量 |
研究開始時の研究の概要 |
2型糖尿病発症前の肥満程度は症例ごとに大きく異なり、糖尿病発症前の肥満の程度は、肥満に伴うインスリン需要量の増大に対して代償しうるインスリン分泌能、すなわち膵β細胞機能の最大状態を反映していると考えられる。 申請者らはこれまで、膵切除術を受けた患者膵の組織学的検討から膵島細胞の形態学的検討と耐糖能の関連について明らかにしてきた。この手法を用いて2型糖尿病患者の発症前既往最高BMI群別の膵組織学的特徴について、膵β細胞増殖、分化、アポトーシスを評価し、膵β細胞機能の違いを明らかにする。また併せて糖尿病治療内容について検討し、インスリン注射による膵β細胞機能の保護効果について検討する。
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研究成果の概要 |
2型糖尿病発症前既往最高BMI(MBBO)が、内因性インスリン分泌能(J Endocr Soc, 2020)、糖尿病細小血管合併症(BMJ Open Diabetes Res Care, 2021)の予測に有用であることを示した。培養β細胞株、ヒト膵組織の検討から、高濃度インスリンによるβ細胞のインスリン分泌障害(Biochem Biophys Res Commun, 2021)、MBBOに着眼したβ細胞を含む膵島組織所見(J Diabetes, 2023)を明らかにした。MBBOに着目することで、2型糖尿病患者の病態、細小血管合併症、膵島組織所見に新たな知見を加えることとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2型糖尿病患者はわが国においても増加の一途をたどり大きな社会問題であり、糖尿病専門医のみならず、非専門医の果たす役割は大きくなっている。そのような中、多岐にわたるさまざまな血糖降下薬が上市されており、これらの中から、いかに安全かつ効果的に薬剤選択行うかが重要となっている。今回の研究成果により、糖尿病患者の病態、合併症を的確に把握し、β細胞機能、β細胞を含む膵島組織学的特性を理解して適切に薬剤選択を行うことに繋がりうると考える。MBBOは簡便かつ非侵襲的な指標であり、今回の成果は臨床的有用性のみならず経済的側面を含めて社会的な意義が高いと考える。
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