研究課題/領域番号 |
19K09025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
田守 義和 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (90379397)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 褐色脂肪細胞 / オートファジー / 多房性脂肪蓄積細胞 / エネルギー代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
エネルギー消費が高く、多房性に脂肪を蓄積する褐色脂肪細胞では、どういったメカニズムでオートファジー(自食)が活性化するのか、および褐色脂肪細胞のエネルギー代謝において、オートファジーの生理的意義は何かを明らかにする。その上で、エネルギー消費が高い褐色脂肪細胞において、活性化しているオートファジーが全身のエネルギー代謝にどういった影響を及ぼしているのかを解明する。
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研究成果の概要 |
本研究課題では褐色脂肪細胞でのオートファジーと脂肪分解およびエネルギー代謝について研究を行った。多房性を示す培養3T3-L1脂肪細胞では血清除去でオートファジーが亢進し細胞内中性脂肪含量も減少したが、オートファジー抑制剤であるクロロキン処理で中性脂肪量の低下が抑制された。FSP27β欠損マウスの褐色脂肪細胞では、多房性の脂肪滴が単房化し、オートファジーと細胞内脂肪含量の低下が抑制されたが、マウスの呼吸代謝では呼吸商が増加し、脂質利用の低下が推測された。褐色脂肪細胞では多房性脂肪滴形態がオートファジー亢進に関与し脂肪分解を制御することで全身のエネルギー代謝に影響する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪細胞ではリパーゼ以外による脂肪分解経路については検討がほとんどなされていなかった。さらに細胞内脂肪滴形態とエネルギー代謝の関連を検討した研究もほぼ皆無であった。褐色脂肪細胞は細胞内で脂肪酸を酸化してエネルギーを産生する細胞である事を考えると、多房性脂肪滴という特徴的形態がオートファジーを活性化し、リポファジーによる脂肪分解がリパーゼによる脂肪分解に追加され、脂質を基質としたエネルギー産生を亢進させることが示唆された事は興味深い。また褐色脂肪細胞にオートファジーを誘導できれば、全身のエネルギー代謝にも影響を及ぼす可能性があり肥満治療を見据えても意義深い。
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