研究課題/領域番号 |
19K09026
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
武倉 アブドグプル (艾尼 吾甫尓江) 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (70750488)
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研究分担者 |
高橋 晴美 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (50546489)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インスリン分泌 / インクレチン / グルタミン酸 |
研究開始時の研究の概要 |
インクレチン(GLP-1, GIP)による膵β細胞からのインスリン分泌調節機構の解明は、糖尿病の克服のため極めて重要な課題である。 研究代表者らは、グルコース代謝により産生されたグルタミン酸が、インクレチン/cAMPシグナルによりインスリン顆粒内に取り込まれ、インスリン分泌が促進されることを示した。しかし、インスリン顆粒内に取り込まれたグルタミン酸がインスリン顆粒の開口分泌を増強する分子メカニズムは不明である。 本研究では、インスリン顆粒の網羅的解析により同定された開口分泌関連タンパク質について詳細な機能解析を行うことにより、グルタミン酸によるインスリン開口分泌制御機構を解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
食後に腸管から分泌されるインクレチンはcAMPシグナルを介してグルコース濃度依存的にインスリン分泌を促進するが、代表者らはこれまでに細胞質のグルタミン酸がこの作用に重要であることを見いだしている。本研究ではインスリン顆粒の比較プロテオミクスにより得られたcAMP/グルタミン酸シグナルによる開口分泌に関与しうる候補分子を同定するとともに、β細胞内におけるグルタミン酸によるインスリン分泌増強の新たなメカニズムを明らかにした。これらの結果から、グルタミン酸は膵β細胞内で複数の機序によりインスリン分泌を増強するシグナルとして機能していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、糖尿病治療において、インクレチン作用を利用したインクレチン関連薬が標準的な治療薬となっており重要な位置を占めている。本研究の成果はインクレチン関連薬の作用機序の解明に繋がることから、本治療薬の新たな可能性や治療抵抗性の症例に対しても有効な治療法の発見が期待できることから、意義は大きい。
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