研究課題/領域番号 |
19K09030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 悟 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (30222061)
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研究分担者 |
横内 裕二 熊本大学, 発生医学研究所, 特定事業研究員 (60252227)
中村 泉 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80423804)
大河内 千代 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (90583609)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | thyroid / parathyroid / iPS細胞 / 甲状腺細胞 / 副甲状腺細胞 / iPS / parathryoid / thyroglobulin / TSH |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、先天的、あるいは切除後を含めた後天的原因により、甲状腺、副甲状腺機能低下症を来した疾患に対し、iPS細胞を含めた細胞を用いた再生医療により、完治させることをグランドデザインとする。その過程で、甲状腺結節、癌のモデル細胞、動物を構築し、臨床上問題となっている甲状腺結節、癌の自然経過を明らかにする。甲状腺癌が発症し、細胞集団として増殖する過程でその大きさと増殖のスピードには、従来の株化細胞には認められない制御が存在する。iPS細胞を利用し、細胞レベルでより自然に近いモデルを確立し、検証し、癌の自然経過解明を目指す。
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研究成果の概要 |
甲状腺、副甲状腺モデル細胞樹立を目指した。iPS細胞の樹立と最適化を行い、甲状腺、副甲状腺上皮細胞への分化誘導法の最適化 のために、内胚葉細胞への分化誘導、 前腸内胚葉細胞への分化誘導を行い、最終的に甲状腺前駆細胞または第3咽頭嚢細胞への分化誘導を行った。これまでに第3咽頭嚢内胚葉由来の胸腺上皮前駆細胞の分化誘導法が報告されている。その手法で使用されているFGF, BMP, WNT, SHHのシグナリング誘導リガンドまたは特異的阻害剤を第4咽頭嚢内胚葉に対して様々な組み合わせで投与したところ、副甲状腺前駆細胞または甲状腺C細胞前駆細胞のマーカー遺伝子群の発現を誘導できる組み合わせを同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞に対する反応を検証するためには、その細胞が継代、すなわちちょうど植物の植え替えのように持続的に育てられなくてはなりません。現在の継代出来る細胞株はそのほとんどが癌細胞から派生した細胞株です。甲状腺や副甲状腺細胞は、細胞のなかでも高度に分化した細胞で、継代出来る細胞株はほとんどありません。この研究では、iPS細胞の技術を利用し、高度に分化した細胞株を樹立、癌化を含めたさまざまな変化における分子メカニズムを解明するため推進しました。結果、甲状腺、副甲状腺細胞に分化する前の状態までの細胞を作成することに成功しました。
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