研究課題/領域番号 |
19K09038
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2020-2022) 東京都立小児総合医療センター(臨床研究部) (2019) |
研究代表者 |
蜂屋 瑠見 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (50365318)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 慢性炎症 / エピジェネティクス / マクロファージ / 肥満 / 糖尿病 / サイトカイン / 飽和脂肪酸 |
研究開始時の研究の概要 |
メタボリックシンドロームの基盤病態である「慢性炎症」を標的とする治療法は未だ開発されていない。遺伝子の修飾の一つであるエピゲノムは、環境の影響を受けて変化し、メタボリックシンドロームにも寄与しうる。申請者らは、炎症の担い手であるマクロファージのエピゲノム酵素Setdb1が「急性炎症」を抑制することを見出した。さらに、Setdb1が飽和脂肪酸や高血糖といった代謝ストレスによる炎症をも抑制することを予備的に見出した。本研究は、「Setdb1が代謝ストレスによる慢性炎症を制御しうるか」を解明することを目的とし、メタボリックシンドロームにおける慢性炎症の治療法開発への足掛かりとなることを目指す。
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研究成果の概要 |
我々は、H3K9メチル化酵素Setdb1の炎症抑制についてLPSによる急性炎症モデルにおける意義を明らかにしてきたが、代謝ストレスによる炎症でもSetdb1が内在性炎症抑制因子として作用することを見出し、その制御機構の解明を課題とした。in silicoにてマイクロアレイ解析を行い、飽和脂肪酸刺激に反応する遺伝子群のうち、Setdb1によって制御される分子を複数同定し、Setdb1ノックダウンマクロファージを用いたin vitro系に戻し解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の学術的意義は、いまだに知見の少ないマクロファージの炎症におけるエピジェネティック制御機構にアプローチしている点にある。社会的意義は、炎症性サイトカイン発現を抑制するエピジェネティック分子であるSetdb1が、飽和脂肪酸による慢性炎症の治療標的としての可能性が期待できる点にある。
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