研究課題/領域番号 |
19K09039
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
吉田 守克 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 上級研究員 (70393212)
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研究分担者 |
宮里 幹也 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (50291183)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 生理活性物質 / GPCR / 摂食 / エネルギー代謝 / オーファン受容体 / 内分泌 |
研究開始時の研究の概要 |
摂食行動やエネルギー代謝を制御する脳視床下部において、リガンドが不明なため機能が知られていない受容体(オーファン受容体)は多数存在し、未知の生理活性物質の存在が示唆されている。申請者は現在、摂食・エネルギー代謝調節に関与するが、オーファン受容体であるGPCR-Xの内因性リガンド候補の単離に成功し、構造解析を進めている。本研究ではGPCR-Xのリガンド候補を同定し、細胞や個体レベルでの機能解析を行うことにより、新たな飽食制御機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
申請者は現在、摂食・エネルギー代謝調節に関与するが、オーファン受容体であるGPCR-Xの内因性リガンド候補の単離に成功し、構造解析を進めている。本研究ではGPCR-Xのリガンド候補を同定するため、大量精製可能な組織の探索および関連物質の探索を実施した。大量精製可能な組織を見出すことはできず、本活性物質は代謝産物もしくは中間代謝物であることが推測された。また、活性を指標に同定した物質はGPCR-X関連物質ではなく、CHO細胞に内在するセロトニン受容体に結合し、その細胞内シグナルがGPCR-Xを介してカルシウムシグナルに変換されたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の肥満症や糖尿病、摂食障害患者の急増に伴い、摂食調節因子を中心とした内分泌学・代謝学研究は世界中の研究グループにより精力的に進められている。また、医薬品の作用標的の多くはGPCRであり、オーファン受容体の内因性リガンド探索は新たな作用機序を有する医薬品(作動薬、拮抗薬)の開発において重要である。本研究で見出された、GPCR-Xとセロトニン受容体とのクロストークはこれまで報告されていない。GPCR-Xに限らず、受容体間のクロストークに関する生理学的意義の多くは不明のままであり、研究の発展が期待できる。
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