研究課題/領域番号 |
19K09047
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
永見 雅代 (梅林雅代) 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (80792209)
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研究分担者 |
大西 秀哉 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30553276)
三好 圭 九州大学, 大学病院, 助教 (70755272)
森崎 隆 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90291517)
永井 俊太郎 九州大学, 大学病院, 助教 (90755240)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 制御性T細胞 / PTPN3 / CD8T細胞 / 細胞性免疫能亢進 / 癌組織線維化 / 癌微小環境 / 癌浸潤リンパ球 / 免疫寛容 / チロシンキナーゼ / 活性化リンパ球 / 癌免疫治療開発 / 抗腫瘍効果 / 固形癌 / 癌組織浸潤リンパ球 / 免疫チェックポイント / 新規癌免疫治療 / 腫瘍免疫 / 免疫治療j効果増強 / 新規免疫治療 / 免疫治療効果増強 / 免疫チェックポイント分子 |
研究開始時の研究の概要 |
PTPN3分子がTreg細胞でどのような役割を持っているかは分かっていない。本研究では免疫チェックポイント分子PTPN3を抑制する免疫治療法開発を見据え、さらに研究を発展させ「PTPN3分子がTreg細胞諸機能に及ぼす影響を解析し、PTPN3抑制治療がTreg細胞機能も抑制できる新たな免疫治療となり得るか検証する」ことを主目的とする。
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研究成果の概要 |
癌組織に浸潤するFOXP3陽性Treg細胞数、およびCD8Tリンパ球数を癌に発現するPTPN3陽性領域で比較したところ、PTPN3高発現群で癌組織線維化の程度が高く、FOXP3+Treg細胞の浸潤細胞数が多く、CD8+T細胞の浸潤細胞数が少ない傾向があり、逆に、PTPN3低発現群で癌組織線維化の程度が低く、FOXP3+Treg細胞の浸潤が低く、CD8+T細胞の浸潤が多い傾向があることが新たに分かった。癌組織におけるPTPN3発現は、癌に浸潤するCD8/FOXP3陽性Treg細胞比を低下させ、免疫寛容を誘導することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PTPN3分子が小細胞肺癌において、FOXP3+Treg細胞の浸潤増加、CD8+T細胞の浸潤低下を制御していることが示唆され、PTPN3抑制が細胞性免疫能亢進を惹起するすることが示唆された。その機序として癌線維化の関与が示唆され、PTPN3抑制が癌微小環境の制御にも作用すること可能性が考えられた。
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