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腫瘍血管内皮細胞の革新的分離法の確立とそれを標的とした新規血管新生阻害療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K09054
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関大阪市立大学

研究代表者

藤田 寿一  大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30212187)

研究分担者 柏木 伸一郎  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (80637017)
加藤 隆幸  東京医療保健大学, 医療保健学部, 教授 (50343413)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 交付 (2019年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード腫瘍血管内皮細胞 / VE-cadherin promoter / がん微小環境 / 血管新生阻害 / VE-Cadherin / トランスジェニック・マウス
研究開始時の研究の概要

本研究では癌に特有な微小環境下に存在する腫瘍内血管内皮細胞において正常な血管内皮細胞と比較して生物学的特性が異なることに着目して、① 選択薬剤耐性遺伝子およびEGFPを血管内皮細胞において特異的に発現するトランスジェニック・マウス(TGマウス)を作製し、分離と継代培養が容易ではない腫瘍血管内皮細胞を純度を保ちながら培養するための革新的分離法を確立する。② 得られた腫瘍血管内皮細胞の生物学的特性を解析して、特異的に発現する遺伝子産物の機能を抑制する阻害剤や腫瘍血管内皮細胞の細胞機能に対してのみ抑制効果を示す低分子化合物を探索・同定して、より特異性の高い癌の新規血管新生阻害療法の開発を目的とする。

研究実績の概要

本研究では、癌に特有な微小環境下に存在する腫瘍内血管内皮細胞において正常な血管内皮細胞と比較して生物学的特性が異なることに着目し、選択薬剤耐性遺伝子およびEGFPを血管内皮細胞において特異的に発現するトランスジェニック・マウス(TGマウス)を作製した後、そのTGマウスを利用して効率的に純度の高い腫瘍血管内皮細胞を分離・培養し腫瘍血管内皮細胞に対してのみ、生物活性阻害効果を示す低分子化合物のスクリーニングおよびマイクロアレイ法により腫瘍血管内皮細胞において特異的に発現している遺伝子を同定し、その遺伝子産物の機能阻害剤を検索することによって、副作用などのない特異性の高い癌の新規血管新生阻害療法の開発を目的とする。当該年度においては、すでに作製していた血管内皮細胞特異的に発現するマウスVE-Cadherin 遺伝子の発現制御領域(mVEC)の下流に選択マーカー遺伝子(選択薬剤耐性遺伝子およびEGFP)を組み込んだプラスミドに関して、大阪市立大学・医学部の研究支援プラットフォーム・動物実験施設におけるCRISPR-Cas9法を用いるトランスジェニック・マウス(TGマウス)作製法のために、マウスにおいて明白な有害作用を生じず定常遺伝子発現が可能なトランス遺伝子挿入部位、すなわちセーフ・ハーバー部位であるRosa26座位に血管内皮細胞特異的マウスVE-Cadherin 遺伝子の発現制御領域(mVEC)+選択マーカー遺伝子(選択薬剤耐性遺伝子およびEGFP)をノックインするためのコンストラクトを再構築する必要があり、その途中段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

大阪市立大学・医学部の研究支援プラットフォーム・動物実験施設においてはCRISPR-Cas9法を用いるトランスジェニック・マウス(TGマウス)作製法であるため、すでに作製が完了していた血管内皮細胞特異的に発現するマウスVE-Cadherin 遺伝子の発現制御領域(mVEC)の下流に選択マーカー遺伝子(選択薬剤耐性遺伝子およびEGFP)を組み込んだプラスミドを再構築する必要があったこと、また、大阪市立大学と大阪府立大学の統合計画が実施されることとなり、研究計画申請時には想定していなかった統合に関するワーキング委員としての事務作業に時間を要したため

今後の研究の推進方策

大阪市立大学・医学部の研究支援プラットフォーム・動物実験施設におけるCRISPR-Cas9法を用いるトランスジェニック・マウス(TGマウス)作製法のために再構築し、選択薬剤耐性遺伝子およびEGFPを血管内皮細胞において特異的に発現するトランスジェニック・マウス(TGマウス)を作製した後、申請した計画に則って研究を遂行する予定である。

報告書

(1件)
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] The effects of eribulin on breast cancer microenvironment identified using eribulin-resistant breast cancer cell lines.2020

    • 著者名/発表者名
      Goto W, Kashiwagi S, Asano Y, Takada K, Takahashi K, Fujita H, Takashima T, Shibutani M, Amano R, Tomita S, Hirakawa K, Ohira M.
    • 雑誌名

      Anticancer Research

      巻: 39 号: 8 ページ: 4031-4041

    • DOI

      10.21873/anticanres.13559

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Verification of the effects of calcium channel blockers on the immune microenvironment of breast cancer.2019

    • 著者名/発表者名
      Takada K, Kashiwagi S, Asano Y, Goto W, Takahashi K, Fujita H, Takashima T, Tomita S, Hirakawa K, Ohira M.
    • 雑誌名

      BMC Cancer

      巻: 19 号: 1 ページ: 615-615

    • DOI

      10.1186/s12885-019-5828-5

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-12-28  

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