研究課題/領域番号 |
19K09056
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
齊藤 元 岩手医科大学, 医学部, 教授 (20323149)
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研究分担者 |
水戸部 一孝 秋田大学, 理工学研究科, 教授 (60282159)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 温熱療法 / 磁性体 / 悪性腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
磁性体を用いた癌の低侵襲的温熱療法は,初回の磁性体穿刺のみの侵襲で,その後は体外より磁場をあてるだけで,温度計穿刺も必要なく何回でも非観血的に磁場誘導の自動定温温熱療法を継続でき,患者負担が少なく,医療経済にも優れた特徴をもち,本方式が臨床応用されれば,社会に対する波及効果も高いと思われる.当該研究期間では,温熱システムの精度向上を主目的とし,可能であれば動物実験を目指す.もし動物実験に至らなかった場合は,その後の橋渡し的研究として,当該研究期間は温熱システムの精度向上に専念する.
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研究成果の概要 |
切除不能悪性腫瘍に対し,一定温度(キュリー点)に達すると磁性が失われ発熱が停止する感温性磁性体を開発し,体外から磁場を印加し温度測定することなく厳密な自動温度制御可能とした誘導加温方法を考案し,その実用化にむけて研究を継続している.当該研究期間では,ワイヤレス温度計測システムの精度向上を目標とし,直列連結型Pickup coil を用いることで誘導起電力計測時に初期バイアス低減が可能であることが判明した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はキュリー点43℃の磁性体を用いて厳密な腫瘍内自動定温加熱を低侵襲で行える点が特色であり,当研究班で継続研究している課題である.本研究が臨床応用されれば,低侵襲治療として患者のQOL改善に大きく貢献することが期待でき,かつ外来にて何度でも治療が可能となり医療経済性にも優れ,社会に対する波及効果も大きいと思われる.当該研究期間での成果は,上記背景の実現に向けた橋渡し的な基礎データとなった.
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