研究課題/領域番号 |
19K09060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
辻本 洋行 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (20521272)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 再生医学 / 再生足場材料 / 羊膜幹細胞 / 鱗コラーゲン / 羊膜 / 幹細胞 / コラーゲン / ゼラチン / 足場材料 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの科学研究費助成研究にて開発した羊膜模倣再生医療材料(アルカリ処理コラーゲンやゼラチンからなる薄膜やスポンジ材に、羊膜幹細胞の培養上清液(CM)を含浸させ作成)について、牛豚由来ではなく魚類の鱗コラーゲンやゼラチンを用いた改良型羊膜模倣再生医療材を作成する。 これらの材料を用い1)in vitro実験にて角化上皮や腹膜中皮細胞を培養、その増殖性や細胞分化度より基本条件設定を行う。次に2)ラット皮膚再生実験にて、CM含有鱗コラーゲンスポンジ材の再生足場材としての効果・機能を、3)ラット癒着防止実験にて、CM含有鱗ゼラチン薄膜の組織再生を伴う癒着防止材としての効果・機能の評価を行う。
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研究成果の概要 |
我々はこれまでの開発した羊膜の優れた特性を持ち且つ加工性に優れより安全で機能的な再生医療材料を臨床応用するための基礎的検討を行ってきた。本実験においてはより安全で優れた魚類の鱗コラーゲンにて作成したフィルムや従来の豚コラーゲンフィルムに、妊娠後期のラットから採取した羊膜幹細胞の培養上清(CM)や対照のD-MEM液を含浸し、その上でラット角膜上皮細胞を培養しその増殖性や組織形成等について調べた。CM含鱗コラーゲンフィルムは豚コラーゲンフィルムに比べ、またCM含有フィルムはD-MEM含有フィルムに比べ細胞の増殖性においてより優れていた。今後細胞分化や組織形成についても更なる改良が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
羊膜は抗炎症・瘢痕・感染作用、組織再生誘導作用などの既存の足場材料には無い優れた特性があり、近年角膜移植の足場材等、注目すべき再生医療材料として見直されている。しかしこれまで我々が報告してきたような羊膜が有する優れた特性を持ち、かつ加工性に優れ且つヒト組織に由来する問題の無いより安全な再生医療材料の他報告は無い。本研究においてはより安全で優れた魚類の鱗コラーゲンを用いることで、従来の豚や牛のコラーゲンのより優れた増殖性が示され、今後更なる改良や動物モデルでの検討を重ねることで、移植の足場材や損傷組織被覆材や癒着防止材等、より優れた再生医療材料として臨床応用が可能になると考えられる。
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