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巨大結腸症を呈するモワット・ウィルソン症候群類似疾患の新規病因遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 19K09062
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関愛知県医療療育総合センター発達障害研究所

研究代表者

山田 憲一郎  愛知県医療療育総合センター発達障害研究所, 遺伝子医療研究部, 主任研究員 (30291173)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード精神運動発達遅滞 / 特徴的な顔貌 / モワット・ウィルソン症候群 / ZEB2 / TBX1 / DiGeorge症候群 / 知的障害 / 病因遺伝子 / 全エクソーム解析 / 重度知的障害 / 巨大結腸症
研究開始時の研究の概要

申請者らはモワット・ウィルソン症候群(MOWS)の病因遺伝子がZEB2であることを明らかにした。以後、国内外からMOWSが疑われる150例を超える症例のZEB2変異解析を行ってきたが、その中の60症例では、ZEB2に異常が同定できなかった。
本研究では、上記の症例のエクソーム解析を行い、得られる病因候補遺伝子のリストを症例間で様々に組み合わせて比較することで、複数の症例に共通して異常が見られる遺伝子を抽出する。抽出された病因候補遺伝子は、細胞生物学的な機能解析や、マウスを用いた組織形態学的な解析を行い、MOWSに類似した新規疾患の病因遺伝子であるかどうかを検証する。

研究成果の概要

我々は、モワット・ウィルソン症候群(MOWS)が疑われる173症例のZEB2変異解析を行ってきた。ZEB2に異常が同定できなかった60症例の中に、MOWSと症状の類似する疾患が含まれている可能性を考え、17例のエクソーム解析を行った。その結果、未同定だったZEB2変異1症例と、2症例にTBX1遺伝子の同一のミスセンス変異を同定した。
同定したTBX1遺伝子のミスセンス変異は、velo-cardio-facial syndrome (DiGeorge症候群)患者で報告されている変異と同一であったが、本症例では既報の症例とは異なる症状が見られ、本変異による症状の多様性が明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、MOWSと診断される症例の中に、DiGeorge症候群の患者が含まれる可能性があることが明らかとなった。MOWSやDiGeorge症候群の患者には、主症状のほかに、合併する症状とその組み合わせに多様性があり、非典型例の診断には困難を要する。本研究で同定された2症例には、既報のTBX1ミスセンス変異症例では報告のない症状が見られたため、本変異による症状の多様性が明らかになるとともに、DiGeorge症候群の非典型例の臨床的な診断の難しさが明らかとなった。すなわち、多くの症状を合併する疾患では、未同定の非典型例がまだ残されている可能性が示唆された。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Mowat-Wilson症候群169例の解析により明らかになった多彩な疾患原因2020

    • 著者名/発表者名
      林 深, 鈴木康予, 野村紀子, 福士大輔, 山田憲一郎, 稲葉美枝, 水野誠司
    • 学会等名
      第123回日本小児科学会学術集会(オンデマンド・ウェブ配信)
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] ZEB2 (関連疾患:Mowat-Wilson症候群). 小児科診療.2021

    • 著者名/発表者名
      山田憲一郎、林深、若松延昭
    • 総ページ数
      3
    • 出版者
      診断と治療社
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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