研究課題/領域番号 |
19K09063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所) |
研究代表者 |
佐藤 史顕 株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所), 外科(神経内分泌腫瘍・乳癌)研究部, 上級特別研究員 (20467426)
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研究分担者 |
川島 雅央 京都大学, 医学研究科, 助教 (80766676)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 乳癌 / エピジェネティクス / リキッドバイオプシー / 乳がん / 構成的 |
研究開始時の研究の概要 |
構成的エピジェネティック変異(constitutive epimutation: 構成的EpM)とは、ある特定の疾病の易罹患性に関連した正常細胞内のエピジェネティック異常を示す。BRCA1、hMLH1、Rb遺伝子の構成的EpMがそれぞれ、乳癌・卵巣癌、大腸癌、網膜芽細胞腫の発症に関連づけられている。本研究では、乳癌関連11遺伝子の胚細胞系列病的変異の有無が調べられている乳癌症例1808症例の血液DNA標本と、健常者の血液DNA標本を用い、日本人女性の乳癌に対する構成的EpMマーカーを同定する。そこから、胚細胞系列病的変異と構成的EpMとによる総合的な乳癌リスク評価法を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究では、乳癌関連11遺伝子について乳癌症例血液DNA標本と、健常者の血液DNA標本を用い、日本人女性の乳癌に対する構成的EpMマーカーを同定する。そこから、胚細胞系列病的変異と構成的EpMとによる総合的な乳癌リスク評価法を開発する。乳癌関連11遺伝子のプロモーター領域の異常高メチル化を検出する、プライマープローブセットをデザインした。NCBI-GEOの非担がん個体のWBCの全ゲノムメチル化データと、乳癌組織と乳癌細胞株の全ゲノムメチル化データを使用し。それぞれの遺伝子のプロモーター領域で、非担癌個体の標本でほぼメチル化がなく、乳癌細胞でメチル化が認められる領域を選出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、BRCA1/2等の胚細胞系列病的変異キャリアーに対して、積極的なサーベイランスや予防的な外科手術の適応も行われている。それに対して、その他のpopulationには一律の乳がん検診が行われている。近年、癌の治療に関してPrecision Medicineが提唱され、ゲノム情報を用いてより効果の高い治療法の選択を行うという取り組みが進んできている。ならば、がん検診にも生物学的情報を用いたPrecision Surveilenceが求められる時代が遠からず訪れると想定される。本研究課題の目的が達成されれば、その一助になる可能性があると思われる。
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