研究課題/領域番号 |
19K09084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
引地 理浩 藤田医科大学, 医学部, 研究員 (80794130)
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研究分担者 |
林 孝典 藤田医科大学, 医学部, 講師 (40724315)
下野 洋平 藤田医科大学, 医学部, 教授 (90594630)
喜島 祐子 藤田医科大学, 医学部, 教授 (60381175)
内海 俊明 藤田医科大学, 医学部, 教授 (10176711)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 難治性乳がん治療 / 乳がん / パルボシクリブ / エストロゲン / アロマターゼ / CDK4/6 / 薬剤耐性 / Rab / アロマターゼ阻害薬 / Akt |
研究開始時の研究の概要 |
実臨床では,AI耐性を克服するべくmTOR阻害剤:Everolimus(Eve)やCDK4/6阻害剤:Palbociclib(Palb)を用いた分子標的治療が注目され,恩恵をもたらしている。しかし,これら分子標的治療薬は患者による治療効果の個人差は大きい。本申請研究では,AI耐性モデルである長期エストロゲン枯渇MCF-7(LTED)30株のを網羅的に解析し,EveとPalbの感受性に関係する因子の特定と分子メカニズムの解明を,がん幹細胞に着目して基礎的検討を行う。さらに,臨床上得られたヒト乳がん細胞を,高度免疫不全マウスに移植して得られるヒト乳がんモデルマウスを使いて検証していく。
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研究成果の概要 |
サイクリン依存性キナーゼ4/6(CDK4/6)阻害剤であるパルボシクリブ(Palb)は、アロマターゼ阻害剤耐性乳がんに対する有効な治療選択肢として登場した。本研究では、アロマターゼ阻害剤耐性乳がんのモデルとして、30系統の長期エストロゲン遮断(LTED)乳がん細胞MCF7を確立し、乳がんにおけるアロマターゼ阻害剤耐性に関与する因子を探索した。 その結果、Rab31が高発現であるほどPalbの効果が高いことが明らかになった。本研究により,Rab31はアロマターゼ阻害剤耐性乳癌におけるPalb耐性のバイオマーカーである上、負のレギュレーターであることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって明らかになった,Rabをバイオマーカーとして利用することによりPalbの適正な利用が可能になる。また,Rab31とPalbの分子メカニズムを明らかにすることで,難治性乳がんの新たな治療法開発に発展させられる可能性がある。
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