研究課題/領域番号 |
19K09086
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
古賀 義法 久留米大学, 医学部, 助教 (70569433)
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研究分担者 |
松井 孝憲 久留米大学, 医学部, 准教授 (10425233)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | RAGE / 核酸医薬 / RAGEアプタマー / 敗血症 / HMGB-1 |
研究開始時の研究の概要 |
小児外科領域において敗血症は主たる死因の一つであるが, 死亡率を改善させる有効な治療法は確立されていない. 極めて予後不良の疾患である敗血症に対して治療手段を開発するため, 様々な炎症性リガンドを認識し炎症反応を強く惹起する, 終末糖化産物受容体(Receptor of AGE: 以下 RAGE)に対するアンタゴニスティックアプタマー(以下 RAGEアプタマー)を作製し, 敗血症モデル動物における臓器障害と予後に対する作用を検討する.
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研究成果の概要 |
本研究は敗血症に対する新規治療を開発するため、RAGEのリガンド結合部位を阻害する核酸医薬:RAGE-aptamerをLPS投与敗血症マウスに投与し、RAGEを標的とした障害の進展を抑制できるかどうかを検討した。その結果、RAGE-aptamerはHMGB1-RAGEの相互作用を阻害することにより、敗血症マウスの炎症反応と多臓器障害を一部抑制し、生存率を向上させることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RAGEに結合する炎症性リガンドを、核酸医薬:RAGEアプタマーを用いてその結合を阻害することで、敗血症モデル動物の死亡率が抑えられることを明らかにした。敗血症により世界中で年間500万人以上が死亡していると推定されているが、有効性の高い治療法はまだ確立していない。今回の研究成果により、RAGEを標的とした重症感染症による敗血症に対して、RAGEアプタマーが新しい治療手段になる可能性を示唆することが出来た。
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