研究課題/領域番号 |
19K09090
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
森 龍太郎 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (00738635)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 乳癌 / 5FU / 耐性 / Thymidine phosphorylase / メタボローム / メタボローム解析 / 5FU耐性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、癌細胞による5FU代謝経路の違いと、それによる5FU耐性獲得機序の違いを検討する。乳癌細胞株MCF7とMDAMB231およびそれらの5FU耐性株を使用し、5FU活性体Fluoro-deoxyuridine monophosphate (FdUMP)をWestern blotにて測定することにより研究を進める。両細胞において、代謝酵素阻害薬の併用によるFdUMP量の変化を測定して5FU代謝経路を同定し、さらには耐性獲得による5FU代謝の変化を同定して耐性克服の方法を解明する。これらの検討により5FU代謝の相違に伴う耐性機序の相違が明らかになり、個別化治療の確立が期待される。
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研究成果の概要 |
乳癌治療における5FU製剤は重要性が増してきていることから5FU耐性乳癌細胞株を使用して5FU耐性機序を5FU代謝に注目して検討した。5FUが活性体Fluoro-uridine monophosphate(FdUMP)へ変換される経路は細胞株によって異なり5FU耐性獲得に伴っても変化した。とくに注目すべき発見は、5FU耐性株において5FUにThymidine phosphorylase阻害薬であるTipiracilを併用すると5FU耐性が解除されることで、Tipiracilはすでに臨床で使用されている薬剤であることから5FUとTipiracilの併用療法は有望な治療と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
5FU製剤は乳癌をはじめ様々な癌の治療で使用されており5FUの獲得耐性が問題となっている。今回の研究では5FU耐性はTipiracilを併用することにより克服できることが明らかになり、またTipiracilはすでに臨床で使用されている薬剤であり安全性が確認されていることから、5FUとTipiracilの併用療法が癌治療の発展に貢献すると考える。
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