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遺体手術手技研修(CST)に適した解剖体の防腐固定処置の改善

研究課題

研究課題/領域番号 19K09093
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

大塚 愛二  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (50168986)

研究分担者 品岡 玲  岡山大学, 大学病院, 助教 (90724500)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード遺体手術手技研修 / CST / 防腐固定処置 / 低濃度ホルマリン / ホルムアルデヒド
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、遺体手術手技研修(CST)に適した安全で生体に近い感触のご遺体を低コストで防腐固定処置を実現するため、低濃度ホルマリン固定法を確立することです。そのために、1)目標臓器における固定液注入方法の確立、2)固定液組成の確立(還流液量とホルマリン濃度)、3)実際の使用に際しての評価を行います。その結果、CSTに用いるご遺体が、手術体位に必要な関節可動域を確保でき、腐敗しないで、手術手技対象臓器の適切な固定状態の確立を図り、CSTが安全で効果的に推進できるようにします。

研究成果の概要

本研究は、遺体手術手技研修(CST)に適した安全かつ生体に近い感触の解剖体を低コストで防腐処置するため、低濃度ホルマリン固定法を確立することを目的とする。ご遺体受入れ後、20%プロピレングリコール(PG)を注入潅流、死後硬直の解除マッサージを加え、5%ホルマリン/20%PGを注入潅流した。関節可動域は肩関節および股関節で70~90°以上あり、CSTの使用に耐えられる柔軟性を確保できた。脳組織は固定不足となるので頸椎クモ膜下腔に10%ホルマリンを追加注入することで対応できることが判明した。こうして防腐処置された解剖体はCSTにも通常の学生の人体解剖実習にも安全に使用可能であった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

遺体手術手技研修(CST)は、高度化し難度の高い医療手技を安全安心に国民に提供することに貢献するもので、近年その重要性が注目されている。本研究は、CSTを安全かつ低コストで行うことのできる解剖体防腐固定法を開発したものである。これにより、コストの高い防腐処置法や新鮮遺体の使用を限定的にすることができ、CSTをさらに普及させる効果がある。また、通常の学生の解剖実習の解剖体もこの方法で防腐処置できるので、CSTと解剖実習の解剖体の配分が容易となる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 脳外科手術手技研修に適した脳固定方法の検討2020

    • 著者名/発表者名
      小見山高明、品岡玲、大杉博之、亀岡俊也、安原隆雄、大塚愛二
    • 学会等名
      第125回日本解剖学会総会・全国学術集会(誌上発表)
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 灌流固定を想定したラット血液中ホルマリン濃度の定量法の検討2019

    • 著者名/発表者名
      小見山高明、品岡玲、大塚愛二
    • 学会等名
      日本解剖学会第74回中国・四国支部学術集会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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