研究課題/領域番号 |
19K09094
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
高須 千絵 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 講師 (70582823)
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研究分担者 |
齋藤 裕 徳島大学, 病院, 講師 (50548675)
森根 裕二 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (60398021)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | heparocyte like cell / ADSC / Nrf2 / HCLC |
研究開始時の研究の概要 |
Dimethyl Fumarate(DMF)ストレス応答転写因子NF-E2 related factor 2(Nrf2)のinducerとして知られており、我々はすでに肝虚血再灌流(Takasu C. World J Gastroenterol. 2017)、薬剤性腎症モデル(Takasu C. Transplantation. 2015)において保護作用を有することを報告している。一方で、Nrf2を過剰発現した間葉系幹細胞(MSC)は骨芽細胞への分化誘導が促進される(Biochem Biophys Res Commun. 2017)ことが知れており、MSCを用いた再生研究においてNrf2が治療標的になる可能性が考えらえる。本研究では、DMFによるNfr2を介したMSCの分化を検討し、より効率的にMSCからhepatocyte-like cellへの分化誘導可能なプロトコールを確立する。
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研究成果の概要 |
今回HLC分化誘導におけるnuclear factor erythroid-2 related factor 2 (Nrf2)の働きにつき研究を行った。Nrf2の核内移行(活性化)はStep2である肝細胞分化段階より認められ、Activin A使用群よりNrf2活性化作用を持つGSK3阻害剤使用群で多く認められた。GSK3阻害剤によるNrf2の核内移行はHLC機能の向上に寄与していると考えられ、Nrf2は機能的HLC作成のtargetとなると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回GSK3阻害剤によるNrf2の核内移行はHLC機能の向上に寄与していると考えられた。MSCからHLCへの分化誘導の過程において、Nrf2活性化によりHLCへの分化効率が上昇すれば、低侵襲かつ迅速に移植が可能となり、画期的な治療につながり得ると考えられる。肝移植における慢性的ドナー不足を考慮すると、機能的肝細胞を倫理上の問題なく安全に確保できる手法の開発の恩恵は計り知れないと考えられる。
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