研究課題/領域番号 |
19K09105
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
米戸 敏彦 東京医科大学, 医学部, 客員講師 (10837628)
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研究分担者 |
善本 隆之 東京医科大学, 医学部, 教授 (80202406)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 樹状細胞 / 単球細胞株 / iPS細胞 / IL-27 / 単球 / 樹状細胞前駆細胞株 / iPS / 樹状細胞前駆細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
樹状細胞(DC)は、最強の抗原提示能力を有する細胞で、がん抗原を取り込ませたDCを患者に戻すDCワクチン療法は、その治療効果が期待されている。一方、IL-10などの抑制性分子存在下で成熟DCを分化誘導すると、免疫寛容誘導性DCが誘導され、自己免疫病などへの治療応用が期待されている。ところが、患者末梢血から採取できるDC数には限界があり、ヒトDCを大量に効率的にin vitroで増やす技術の開発が望まれている。そこで、本研究では、サイトカイン刺激や遺伝子導入、低分子阻害剤処理などにより、ヒトDC前駆細胞を効率よく大量に増やす方法を確立し、その作用機序やがん治療応用への有効性を明らかにすることを目指す。
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研究成果の概要 |
我々は、ヒト樹状細胞(DC)の前駆細胞を効率よく大量に増やす方法を確立し、がん治療などへの応用の有効性を明らかにすることを目指している。本研究では、まず、我々がこれまでマウス造血幹細胞(HSC)を用いて検討してきたIL-27がHSCからミエロイド系前駆細胞への分化と増殖を増強する作用について、ヒト臍帯血由来CD34+HSCを用いても、同様な増強が見られることを示した。さらに、iPS細胞から分化誘導した細胞やヒト末梢血単球に細胞生存や周期に関与する遺伝子を導入した細胞は増殖性も良く、その細胞から分化誘導したDCは、プリマリーのDCと同レベルの反応性を示し、その有効性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
樹状細胞(DC)は、最も強い抗原提示能力を有する細胞で、がん抗原を取り込ませたDCを患者に戻すDCワクチン療法は、その治療効果が期待されている。一方、IL-10などの抑制性分子存在下で成熟DCを分化誘導すると、免疫寛容誘導性DCが誘導され、自己免疫病などへの治療応用が期待されている。ところが、患者末梢血から採取できるDC数には限界があり、ヒトDCを大量に効率的にin vitroで増やす技術の開発が望まれている。本研究は、ヒトDC前駆細胞を効率よく大量に増やす方法を検討し、その成果はがんや自己免疫などの治療応用への有用な知見となることが期待される。
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