研究課題/領域番号 |
19K09115
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
江本 成伸 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30803267)
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研究分担者 |
石原 聡一郎 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (00376443)
田中 敏明 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (30647540)
畑 啓介 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (60526755)
野澤 宏彰 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80529173)
川合 一茂 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80571942)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 腹膜播種 / ドラッグデリバリー / 大腸癌 / 腹腔内化学療法 / ドラッグデリバリーシステム / 腹膜播種マウスモデル / パクリタキセル |
研究開始時の研究の概要 |
当科では大腸癌腹膜播種に対してパクリタキセル(PTX)による腹腔内化学療法の臨床試験を行っている。腹腔内に投与した抗癌剤を、腫瘍組織へより効率よく分布させるには、ドラッグデリバリーシステム(DDS)の工夫が望まれる。ナノ粒子化製剤は、腫瘍に集積・滞留し、正常組織に集積しにくいという性質がある。ナノ粒子化パクリタキセル(nano PTX)の腹腔内投与の可能性について模索し、抗腫瘍効果の向上と有害事象の軽減を目指す。蛍光でマークした薬物および細胞を用いた薬物動態の実験および、腹膜播種モデル動物を用いて、PTX濃度や分布の基礎的検討を行い、nano PTXの、DDS上の優位性の理論付けを行う。
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研究成果の概要 |
大腸癌腹膜播種の動物モデルにおいて、抗がん剤の腹腔内投与はある程度有効である可能性が示唆された。ミセル化、ゲルによる徐放などの工夫を加えてさらに効果を高め、また毒性を軽減することを目的としたさまざまな実験系を試したが、再現性をもって統計的な有意差のある成果を得ることができなかった。実臨床において、腹膜播種治療は依然として困難を極めており、引き続き、基礎的なデータを集積する努力を続ける必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腹膜播種治療における、抗がん剤の腹腔内投与は、現在複数の臨床試験が行われており、一定の成果が報告され始めている。さらに効果を増大し、かつ毒性を軽減するためのドラッグデリバリーシステムの構築は、腹膜播種患者のさらなる予後改善につながると考えられる。今回の研究で達成された、腹膜播種動物モデルの確立は今後の研究を進めていく上で、非常に意義のあることと考えられる。薬剤投与の方法のアイデアは無限であり、新しい様々なドラッグデリバリーシステムについて、医工連携を進めて引き続き研究していく必要がある。
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