研究課題/領域番号 |
19K09117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
臼井 賢司 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (70769413)
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研究分担者 |
奥田 修二郎 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00512310)
島田 能史 新潟大学, 医歯学系, 講師 (20706460)
永橋 昌幸 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (30743918)
若井 俊文 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50372470)
羽入 隆晃 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (50719705)
市川 寛 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50721875)
石川 卓 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (70586940)
小杉 伸一 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任教授 (90401736)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 胃癌 / HER2陽性 / 抗HER2療法 / 癌遺伝子解析パネル / trastuzumab / ERBB2 / HER2 / 癌遺伝子パネル / 免疫組織化学染色 / FISH / HER2陽性胃癌 |
研究開始時の研究の概要 |
HER2タンパク質過剰発現(HER2陽性)を呈する胃癌に対する抗HER2療法の効果は高い。しかし、HER2陽性であっても抵抗性を示す症例が存在し、ERBB2下流やその他の細胞増殖経路の遺伝子異常の関与が予想される。癌遺伝子解析パネルはERBB2増幅と同時に複数の遺伝子異常を包括的に評価できるため、抗HER2療法の最適化にとって有用な可能性がある。癌遺伝子解析パネルを用いてERBB2遺伝子異常に併存する遺伝子異常の詳細を明らかにし、その臨床的意義を抗HER2療法の治療効果を含む臨床データとの関連で明らかにして、抗HER2療法の最適化による胃癌薬物治療発展のための科学的基盤を確立する。
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研究成果の概要 |
HER2過剰発現を呈するHER2陽性胃癌に対する薬物治療では抗HER2療法が第一選択である。HER2遺伝子(ERBB2)の増幅程度やHER2下流の遺伝子異常は抗HER2療法の治療効果に関与している可能性がある。本研究ではこれらの遺伝子異常を包括的に評価できる癌遺伝子解析パネルの解析データを用い、癌遺伝子解析パネルのHER2陽性胃癌を同定する精度が高いこと、ERBB2増幅の程度やHER2下流の遺伝子異常が抗HER2療法の治療効果に関連していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では癌遺伝子解析パネルのHER2陽性胃癌同定の精度が高いこと、ERBB2増幅の程度やHER2下流の遺伝子異常の有無がHER2陽性胃癌の一次治療であるtrastuzumabによる抗HER2療法の治療効果に関連している可能性を見出した。癌遺伝子解析パネルは現在保険診療として臨床応用されているが、標準治療に抵抗性の患者のみが対象であり、治験等の新規治療の可能性を探索するために用いられている。本研究成果の学術的・社会的意義は、胃癌診療におけるHER2陽性胃癌の同定や標準的な薬物治療の選択においても癌遺伝子解析パネルが有用である可能性を示した点である。
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