研究課題/領域番号 |
19K09133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
今村 宏 順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (00283268)
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研究分担者 |
折茂 彰 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (70275866)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 胆管管 / CAFs / 癌微小環境 / オルガノイド / PDX / 胆管癌 / 癌内線維芽細胞 / 浸潤・転移 / 癌オルガノイド / ヒト胆管・膵癌 / 線維芽細胞 / 中間型上皮間葉移行 / PDXモデル / 治療法抵抗性 / 転移 / 浸潤 |
研究開始時の研究の概要 |
胆管癌の代表的な治療である手術療法、放射線療法や抗癌剤の効果は非常に限られているだけでなく、患者の生活の質を低下させる。それ故、より根治的な胆管癌の治療法の開発が望まれる。本研究では、胆管癌悪性化の原因を解明し新規治療開発に役立てるために、患者胆管癌手術検体を用いたpatient-derived tumor xenograft (PDX)モデルを樹立する。さらに、患者胆管癌由来CAFsを抽出し、胆管癌との共移植系PDXモデルを確立する。さらにCAFsが胆管癌の浸潤、転移や薬剤抵抗性に与える影響を解明し、CAFsと胆管癌の相互作用を媒介する遺伝子やシグナルを同定し、新規治療法の基礎を確立する。
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研究成果の概要 |
胆管癌間質に多く存在する癌内線維芽細胞 (CAFs)は癌細胞の浸潤、転移の促進や治療抵抗性獲得に関与しているが、その分子機構はまだ不明な点が多い。本研究では、CAFsが胆管癌細胞にもたらす影響を明らかにするため、5例の手術により摘出された胆管癌部および非癌部の検体を採取し、primary cultureにより4例のCAFsおよびコントロールの線維芽細胞の樹立に成功した。5症例の胆管癌を高度免疫不全NOGマウスに移植したが癌の増殖はみられなかった。今後は、臨床検体より直接癌オルガノイドを樹立することにより症例を増やしCAFsと胆管癌細胞の相互作用を媒介する遺伝子やシグナルの同定を試みたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、申請者らはCAFsが近傍の癌細胞にpartial EMT(epithelial-mesenchymal transition)を誘導する可能性に注目している。partial EMTが細胞―細胞接着を維持した癌細胞クラスターの形成および間葉系の表現型を誘導し、癌細胞の浸潤・転移能や治療抵抗性能を促進させる可能性を提案した。本研究が成功した場合は、CAFsによる新規の浸潤・転移能や治療抵抗性能促進メカニズムを解明できる可能性がある。
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