研究課題/領域番号 |
19K09156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
伊藤 義也 北里大学, 医学部, 准教授 (40203187)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肝修復 / リンパ管 / 肝臓 / 虚血再灌流 / 肝 / 修復 / プロスタグランジン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、マウス肝虚血再潅流障害モデルを用いて、肝障害後のリンパ管新生が肝修復にはたす役割と、その制御機構に生理活性脂質プロスタグランジンE受容体シグナルが関与することを明らかにすることを目的とする。研究成果を基にして、生理活性脂質シグナルによるリンパ管新生作用を基軸とした肝修復の治療的意義を検討し、新規肝再生治療応用や創薬開発の可能性を探る。
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研究成果の概要 |
急性肝障害後の肝組織修復過程においてリンパ管新生が果たす役割を調べた。肝虚血再灌流後の門脈周囲域に新生リンパ管がみられ、リンパ管内皮マーカーやリンパ管新生因子が増加した。リンパ管新生因子はマクロファージから産生された。リンパ管新生因子を投与するとリンパ管新生とともに肝修復が増強した。反対にリンパ管新生因子受容体阻害薬を投与すると、リンパ管新生と肝修復が抑制された。肝リンパ管新生は急性肝障害後の肝組織修復を促進する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝障害後の肝組織修復が障害されると肝不全に至り患者予後は不良となる。これまで肝リンパ管が肝組織修復に関与することは未解明であったが、本研究において、新生するリンパ管の役割とその分子制御機構が明らかになった。肝リンパ管新生を制御するメカニズムをさらに明らかにすることにより。各種の肝病態を改善する治療法の開発に可能性がある。
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