研究課題/領域番号 |
19K09159
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
大本 智勝 昭和大学, 医学部, 特別研究生 (10515456)
|
研究分担者 |
金山 朱里 昭和大学, 医学部, 准教授 (10338535)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 大腸がん / 癌関連線維芽細胞 / 細胞接着斑分子 / がん間質 / 細胞外マトリックス / 接着斑分子 / がん関連線維芽細胞 / 微小環境制御 / Hic-5 |
研究開始時の研究の概要 |
大腸がんは、悪性新生物の中でも高齢化や生活習慣の変化に伴いその罹患率・死亡率が増加傾向であり,現在女性の死因第一位となっている.今後も患者数の増加が予想され,治療のみならず発がん予防など多方面からのアプローチが必要な疾患である.本研究ではレドックス感受性分子に焦点を当て解析を行い、大腸がん発症メカニズムの一端を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
大腸癌は悪性新生物の中でも高齢化や生活習慣の変化に伴いその罹患率,死亡率が増加傾向にある.申請者らは細胞接着斑アダプター分子である Hic-5 がヒト大腸癌組織において癌細胞ではなくがん関連線維芽細胞に高発現していることをこれまでに明らかにした.本研究では、マウスにアゾキシメタンで大腸がんを誘発後に、Hic-5 siRNAを投与し大腸がんの病態変化を解析したところ、腫瘍縮小効果が示された。今回の研究から、細胞接着斑アダプター分子である Hic-5 が大腸がん発症に関与しており、この分子の機能を抑制することで既存病変を制御できる可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では大腸がん発症後に発現抑制することで病態改善が見込める癌間質に高発現する新規標的分子を提唱した。現状の癌細胞そのものを標的とした治療概念にとらわれない、新しい治療法の開発に貢献できる可能性が得られたと考える。
|