研究課題/領域番号 |
19K09164
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
酒井 望 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70436385)
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研究分担者 |
古川 勝規 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (00400987)
高屋敷 吏 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (30456024)
久保木 知 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (50571410)
大塚 将之 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (90334185)
賀川 真吾 千葉県がんセンター(研究所), 肝胆膵外科, 主任医長 (90507302)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 転移 / 浸潤 / 癌幹細胞 / 細胞遊走能 / Cancer stemness / 上皮-間葉移行 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、現在我々がターゲットとしているKLF5の上流調節因子としてのユビキチンE3リガーゼSmurf2 (Smad ubiquitination regulatory factor 2)に注目し、消化器癌、主に大腸直腸癌肝転移の細胞増殖、浸潤、遊走能、EMT等、癌の悪性度ひいては患者の予後につながる癌進展の各過程における機能解析、制御機構の解明を目的とする。
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研究成果の概要 |
大腸直腸癌原発巣切除標本の免疫染色を行い、Smurf2の発現と臨床病理学的因子や予後との関係を解析し検討した。Smurf2は大腸癌原発巣において低発現、肝転移巣においては高発現が有意に多かった。また、転移再発なし大腸癌は転移 再発あり大腸癌と比較して有意にSmurf2高発現が多かった。さらに、肝転移巣におけるSmurf2高発現群は低発現群と比較して有意に肝切除後の予後が良好であった。細胞実験では、Smurf2ノックダウンにより細胞遊走能、sphere形成能、EpCAM発現が増強した。Smurf2は大腸癌幹細胞能の制御に関与し、癌抑制的に働くことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転移、再発は癌患者の予後を規定する重要な因子である。本研究では、ユビキチンリガーゼのひとつであるSmurf2に注目し、Smurf2が癌細胞のstemnessに関与する重要な因子であることが分かった。今後、Smurf2を新たなターゲットとして、これを制御することで新規治療法の開発につながる可能性がある。
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