研究課題/領域番号 |
19K09180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
大木 進司 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (20381361)
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研究分担者 |
岡山 洋和 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20583397)
遠藤 英成 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80836271)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 大腸癌 / 腫瘍微小環境 / 癌間質 / 微小環境 / 間質 / トランスクリプトミクス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は、個々の大腸癌を癌間質特性に基づいて亜分類し、腫瘍微小環境特性に応じた個別化標的治療の可能性に迫るものである。トランスクリプトミクスの応用による間質特異的・細胞特異的な解析と、免疫組織学的検証、癌細胞・間質細胞共培養などの手法を組み合わせることで、腫瘍微小機構を評価する独自の間質プロファイリング手法を確立し、複数の独立した大腸癌コホートに適用する。癌ゲノム・癌間質トランスクリプトームを応用した大腸癌治療の個別化に貢献するものと考えている。
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研究成果の概要 |
本研究では間質特異的かつTGFβ反応性の遺伝子セットを用いて遺伝子発現シグネチャーを作成し、大腸癌におけるTGFβ依存的な間質活性化を評価した。マイクロアレイ、RNAシークエンス、免疫染色などにより、複数の大腸癌コホートを解析した。マイクロサテライト不安定性(MSI)を示す大腸癌において、TGFβにより活性化した間質を伴うサブグループを同定した。このサブグループは、血管新生、腫瘍促進的マクロファージの浸潤、不良な予後などにより特徴づけることができた。一方でMSI大腸癌において、間質活性化の有無と遺伝子変異、T細胞浸潤、免疫チェックポイント遺伝子発現との明確な関連は指摘できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、特にマイクロサテライト不安定性を示す大腸癌において、間質TGFβの意義について報告した。将来的な大腸癌治療の個別化の礎として寄与し得ると考える。
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