研究課題/領域番号 |
19K09186
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
坂本 義之 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (60361010)
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研究分担者 |
工藤 大輔 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (00587024)
袴田 健一 弘前大学, 医学研究科, 教授 (30271802)
諸橋 一 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30598628)
三浦 卓也 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30722136)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 低酸素誘導因子 / ヒアルロン酸合成阻害 / 大腸癌 / ヒアルロン酸合成阻害剤 / 細胞外マトリックス / 血管新生因子 / 術前化学放射線療法 / 術前化学療法 / ヒアルロン酸 / 腫瘍血管新生因子 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒト大腸癌浸潤性増殖において、腫瘍内低酸素領域では癌細胞周囲のヒアルロン酸動態が腫瘍血管新生に重要であることを解明する。さらに、ヒアルロン酸合成阻害剤が腫瘍血管新生を阻害することで顕著な抗癌作用を促す機能を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、大腸癌細胞の増殖において低酸素誘導因子(HIF)の活性化が惹起する血管新生を、癌微小環境内のヒアルロン酸合成阻害を介して制御する機序を解明し、ヒアルロン酸合成阻害剤を応用した新規抗癌剤の開発を目指すことを目的とした。種々の濃度で培養したヒト大腸癌細胞株で、低酸素誘導因子 (HIF1-α) と血管新生関連因子の発現変動をリアルタイムPCR法・Western blot法で解析したが有意な結果は得られなかった。そのため、それらのヒアルロン酸合成阻害効果が大腸癌の浸潤を抑制するということの確認に至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、大腸癌細胞の増殖において低酸素誘導因子(HIF)の活性化が惹起する血管新生を、癌微小環境内のヒアルロン酸合成阻害を介して制御する機序を解明し、ヒアルロン酸合成阻害剤を応用した新規抗癌剤の開発を目指すことを目的とした。既に分子標的薬であるベバシズマブ(VEGF阻害剤)が大腸癌に対して強力な抗癌作用に繋がることが臨床の場で証明されているが、血栓症や消化管穿孔などの致死的な副作用を有する欠点が知られており、副作用の無い血管新生阻害剤の開発は大腸癌治療にとって急務である。HIFを介したシグナル伝達にヒアルロン酸が与える重要性が解明されれば、新規抗癌剤開発を開発する一助となることが期待される。
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