研究課題/領域番号 |
19K09189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
播本 憲史 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (00419582)
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研究分担者 |
五十嵐 隆通 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (20648472)
新木 健一郎 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60431706)
渡辺 亮 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60738847)
調 憲 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70264025)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肝細胞 / 肝再生 / 肝臓外科 |
研究開始時の研究の概要 |
われわれば本研究によって肝再生におけるM2BPGiの動態と生理活性について検討し、肝再生におけるM2BPGiを介した分子機序を明らかにすることで、これまでにない新たな肝切除後、肝再生の分子機序を解明する。さらには拡大肝切除において新規の肝再生因子を投与することで再生促進を図り、拡大肝切除の安全性を向上させることを最終的な目的とする。肝星細胞から分泌されるWFA-M2BPが線維化のみならず肝再生にかかわる発想は極めて独創的である。
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研究成果の概要 |
M2BPGiはクッパ―細胞からの分泌蛋白GRP78の産生を促進した。 クッパ―細胞由来のGRP78は肝細胞の増殖活性を促進した。マウス70%肝切除モデルにおいてGRP78は、肝再生を有意に促進し、90%肝切除モデルにて有意に生存率を増加させた。クッパ―細胞の働きを阻害すると肝再生も阻害された。結論としてM2BPGiで活性化されたクッパ―細胞はGRP78を分泌し、これにより肝再生が促進され、致死的マウスモデルの生存率が向上した。肝切除を行った実臨床患者において肝再生率とM2BPGi、GRP78は相関関係にあった。正常肝の切除において肝再生時にM2BPGi、GRP78が上昇していることを証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の検討にて新たな肝再生因子GRP78を同定し、その肝再生におけるメカニズムを解明した。この肝再生の芽蟹図はこれまで報告されたことがなく、新しい肝栄養因子GRP78が致命的な肝不全の有望な治療ツールである可能性があることを示唆した。
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