研究課題/領域番号 |
19K09194
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
服部 憲史 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (70744051)
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研究分担者 |
小寺 泰弘 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10345879)
山田 豪 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (30467287)
園原 史訓 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (30745534)
林 真路 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (70755503)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 膵癌 / 血小板 / バイオマーカー / 網羅的解析 / EMT / リキッドバイオプシー / バイマーカー / 上皮間葉転換 / tumor-educated platelets |
研究開始時の研究の概要 |
膵癌の治療成績向上には、集学的治療が不可欠である。上皮間葉転換(EMT)が膵癌の浸潤・転移メカニズムにおいて重要な鍵となることから、EMTを膵癌のタイプ別分類に利用することを着想した。近年、癌細胞との相互作用を有し、EMTにも関連するとされる血小板(tumor-educated platelets:TEP)が脚光を浴びている。血小板は血中に多量に含まれ、非侵襲的かつ理想的なリキッドバイオプシーとして有望である。本研究では膵癌のタイプ別分類に有用なTEP関連バイオマーカーを開発し、難治性膵癌に対する個別化集学的治療に貢献することを目的としている。
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研究成果の概要 |
膵癌治療において、手術を行う症例、行わない症例を選別して各々に適した治療を行うことは、膵癌全体の予後向上につながる可能性がある。 本研究では血小板サンプルを膵癌担癌患者から収集し、tumor-educated platelets (TEP) に関与する遺伝子マーカーをhigh throughput RNA-sequenceにより解析・選定した。遺伝子Aについて、63例のTEP validation cohortを用いてその臨床病理学的特徴を検証したところ、遠隔転移を有する症例で有意に高値であった。さらに膵癌組織検体においても、遺伝子Aの発現は遠隔転移を有する症例で有意に高値であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌に対する手術介入は、疾患を根治できる唯一の方法であるが、病勢進行例への適応は、かえってADLの悪化や早期再発の原因となる。その見極めは、現存の血清マーカーや画像診断、病理診断では限界があり、選別が重要な課題である。本研究はそれに対し、新規TEPマーカーを提示することで一つの解決法を提示できる可能性がある。
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