研究課題/領域番号 |
19K09198
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伊藤 心二 九州大学, 大学病院, 講師 (90382423)
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研究分担者 |
副島 雄二 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (30325526)
吉住 朋晴 九州大学, 医学研究院, 准教授 (80363373)
原田 昇 九州大学, 大学病院, 講師 (80419580)
池上 徹 九州大学, 大学病院, 講師 (80432938)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / 肝内胆管癌 / フェロトーシス / 腫瘍免疫 / がん代謝 / PD-L1 / Nrf2 / VETC / ストレス応答 / 代謝リプログラミング / 原発性肝癌 / 腫瘍内類洞様血管構築 / 酸化ストレス / 癌微小環境 |
研究開始時の研究の概要 |
臨床で遭遇する肝癌における脈管浸潤による外科的切除後の高頻度の再発、焼灼療法や血管塞栓術後の局所再発、薬剤抵抗性の病態機序を解明する研究である。本研究の特徴として、肝癌においてフェロトーシス回避の機序および微小環境と代謝リプログラミングとの関連を明らかにすることである。肝細胞癌の悪性化・進展に関する分子機構の解明に寄与し、この機序の解明により革新的治療の開発に繋がると予想される。
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研究成果の概要 |
難治性癌の一つである原発性肝癌に対するストレス応答とフェロトーシスの役割に注目し、腫瘍免疫との関連、臨床的意義について検討を行った。肝癌微小環境における腫瘍免疫、血管構築の新規的知見を見出した。さらに癌微小環境を予測する炎症マーカー、術前画像所見を解明した。また、肝細胞癌におけるPD-L1発現を調節する蛋白群を明らかにし、そのシグナル経路および臨床的意義を明らかにした。 新規分子標的薬投与によるフェロトーシス誘導を肝細胞癌において初めて示し、FGFR4シグナル経路の意義を解明し、さらには薬剤感受性にNrf2蛋白が関与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性癌の一つである原発性肝癌(肝細胞癌、肝内胆管癌)において、癌微小環境の新知見を同定し、炎症マーカーや画像所見との関係を明らかにした。原発性肝癌での微小環境を反映した新たな新規バイオマーカー候補を明らかにした。 肝細胞癌における分子標的薬におけるフェロトーシス誘導、およびその感受性の機序を明らかにした。フェロトーシスの研究により薬物療法の治療効果の向上に寄与する。
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