研究課題/領域番号 |
19K09212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
市川 寛 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50721875)
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研究分担者 |
島田 能史 新潟大学, 医歯学系, 講師 (20706460)
永橋 昌幸 新潟大学, 医歯学総合病院, 研究准教授 (30743918)
羽入 隆晃 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (50719705)
石川 卓 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (70586940)
小杉 伸一 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任教授 (90401736)
加納 陽介 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90745580)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 食道癌 / 術前化学療法 / NOTCHシグナル / がん遺伝子パネル検査 / 免疫組織化学 / NOTCH / 癌遺伝子パネル / 化学療法 / TCGA / 免疫組織化学染色 |
研究開始時の研究の概要 |
NOTCH1/3遺伝子変異は食道癌で頻度が高いことが報告されている。NOTCHシグナルは化学療法に対する抵抗性に関与しているため、NOTCH1/3遺伝子変異陽性の食道癌では化学療法が著効する可能性がある。本研究では、食道癌におけるNOTCHシグナル異常の実態や化学療法の効果との関連を、タンパク質発現解析や細胞実験により証明する。本研究を通じて、食道癌化学療法奏効性に関わる分子機構の解明や新規治療開発、及び食道癌患者の予後改善に寄与する重要な成果が得られると考えている。
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研究成果の概要 |
食道癌においてNOTCHシグナルの遺伝子異常の頻度は比較的高いことが遺伝子解析により証明されている。NOTCHシグナルは化学療法抵抗性に関与しているため、NOTCH遺伝子の変異によりNOTCHシグナルが不活性化している食道癌では化学療法が著効する可能性がある。本研究では術前化学療法の著効症例にNOTCH1やNOTCH3遺伝子の変異が認められることを明らかにした。免疫組織化学染色による検証ではNOTCH1タンパク質発現と術前化学療法の効果や術後再発や生存期間との有意な関連は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では現在保険診療として臨床使用されているがん遺伝子パネル検査による遺伝子解析結果から、NOTCHシグナルに関わる遺伝子異常が食道癌の術前化学療法の治療効果に関与している可能性を見出した。しかしながら、免疫染色で評価した治療前生検検体におけるNOTCH1タンパク質発現と術前化学療法の効果や患者の予後との関連を証明することができなかった。本研究の結果は、がん遺伝子パネル検査は食道癌の術前化学療法に効果の高い症例の選択に役立つ可能性を示唆している。しかしながら、がん遺伝子パネル検査よりも安価な免疫染色によるNOTCHシグナル異常の評価を食道癌診療に応用するためには、さらなる検討が必要である。
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