研究課題/領域番号 |
19K09219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
佐伯 浩司 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80325448)
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研究分担者 |
安藤 幸滋 九州大学, 大学病院, 助教 (20608864)
沖 英次 九州大学, 大学病院, 講師 (70380392)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 消化管癌 / topoisomeraseI阻害剤 / ユビキチンプロテアソーム経路 / topoisomeraseI 阻害剤 / 化学療法 / 感受性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、topoI分解の機序のさらなる解明に加え、topoI阻害剤の効果を上げる効果的な治療法の探索を行う。一方、プロトンポンプ阻害剤による化学療法の影響について様々な報告があるが、イリノテカンとプロトンポンプ阻害剤の関連についての報告は皆無である。topoI分解によるtopoI阻害剤耐性メカニズムをCTDSP1が阻害する可能性を見出しているが、そのCTDSP1はプロトンポンプ阻害剤の一つであるラベプラゾールによりその働きが阻害される 。CTDSP1のtopoI分解への関連性を証明することで、プロトンポンプ阻害剤のイリノテカン感受性への影響が解明できる。
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研究成果の概要 |
我々は胃癌、大腸癌の治療に用いられる抗癌剤「イリノテカン」について研究を行った。イリノテカンはトポイソメラーゼIを標的とした抗癌剤である。イリノテカンを用いても効果がなかなか現れないがん患者さんに対してどのようなアプローチが適切であるかを明らかにすることを目的に検討を行った。細胞株レベルの実験結果により、多発性骨髄腫の治療に用いられるプロテアソーム阻害剤とイリノテカンを同時に用いることによって、イリノテカンの効果がさらにもたらされる可能性を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究によりイリノテカン治療への新しい可能性が発見された。これまでイリノテカンとプロテアソーム阻害剤を用いた治療法の開発は多くなく、いずれも投与法に問題があり、成果は得られていない。今回我々のアプローチ法は科学的根拠に基づいたものであり、さらなる検討、解明を行うことにより、イリノテカン療法の新たなアプローチが開発できると考えている。
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