研究課題/領域番号 |
19K09228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
佐藤 純人 昭和大学, 医学部, 兼任講師 (80769315)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ラマン分光法 / 大腸癌 / 術後機能 / 自律神経 / ラマン分光 / 骨盤内腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
自律神経は、骨盤内に複雑に分布しており、悪性腫瘍等の手術において自律神経を確実に温存することは未だ困難である。自律神経を正確に視認し把握することは難しく、現在自律神経を正確に客観的に認識する技術が必要とされている。ラマン分光法は、物質に光を照射することで得られるスペクトルを分析し、非侵襲的に物質を迅速に同定する手法である。本研究の目的は、ラマン分光法を用いて、骨盤内の自律神経分布を客観的に把握し、神経損傷を回避することで、術後機能の改善につながる新しい手技を構築することにある。
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研究成果の概要 |
本研究は、骨盤内に複雑に分布する自律神経を、ラマン分光法の技術を用いて正確にかつ客観的に認識する技術を確立することにある。本研究では非侵襲的に物質を迅速に同定することができるラマン分光法を用いて、手術検体より採取した自律神経組織、周囲臓器(がん組織、大腸、膀胱、前立腺、子宮、卵巣、尿管)の新鮮組織サンプルを用いて検証し、自律神経組織のラマンスペクトルでは、1309 cm-1、1442 cm-1、および1658 cm-1に特異的なスペクトルを検出したこと、また主成分分析を用いて、それぞれの組織のスペクトルから抽出した主成分を比較することで、神経組織を他臓器から判別することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
手術の際に損傷するリスクがあり、骨盤内に複雑に分布したために、悪性腫瘍等の手術において確実に温存することが難しい自律神経は、個々により複雑に分布し、視認のみで把握は困難で神経染色などの試みが報告されるも臨床応用には至っていない。ラマン分光法を用いて骨盤内神経を迅速かつ非侵襲的に認識することができれば、臨床的に強力な手術支援ツールになり、その結果手術後に起こりうる術後の排尿障害、性機能障害のリスクを軽減できると考えている。
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