研究課題/領域番号 |
19K09238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
嶋田 正吾 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70812452)
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研究分担者 |
小野 稔 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (40270871)
平田 康隆 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70562601)
小前 兵衛 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50788883)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 心内膜線維弾性症 / ラット異所性心移植 / 異種心移植 / 異所性心移植 / 内皮間葉移行 / 心線維化 / 拡張障害 |
研究開始時の研究の概要 |
心内膜線維弾性症(EFE)は一部の先天性心疾患に合併し、左室心内膜の線維化を起こし予後不良な疾患である。これまでその発症機序は不明であったが、私たちは世界に先駆けて幼若ラットを用いたEFE動物モデルの作成に成功した。またこのモデルの解析を通して、幼若心内皮細胞が力学的ストレスに反応して間葉系細胞に分化(内皮間葉移行, endMT)し、EFE発症に関与していることを発見した。心内皮細胞と心線維化の関係については未だ未知の領域であり、この発見は意義深い。本研究では、EFE動物モデルを用いてendMTを引き起こす血行力学的因子の解明およびendMT阻害薬を用いたEFE治療の可能性について検討する。
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研究成果の概要 |
心内膜の線維化動物モデル作成のために、以下の動物実験の手術手技を新規に確立した。 ①ラット異所性心移植大動脈弁閉鎖不全モデル:ドナーラットの心臓を摘出したのち、大動脈弁閉鎖不全を導入し、レシピエントラットの腹部に移植するモデル。移植されたドナー心は大動脈弁閉鎖不全のため拡張し、心内膜に線維化を生じる。②ラット・ウサギ異種異所性心移植モデル:幼弱ウサギをドナーとし、摘出した心臓を免疫不全ラットレシピエントの腹部に移植するモデル。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、免疫不全ラットを用いても異種移植モデルでの急性拒絶反応を回避することができないことが判明し、当初の目的である動物モデル作成には至らなかった。 一方で、上記モデル作成への過程で再現性のあるラット異所性心移植大動脈弁閉鎖不全モデルを確立することができた。今後、心内膜の線維化メカニズムの解明やその治療法開発に役立つ成果と言える。
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