研究課題/領域番号 |
19K09246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
鈴木 亮 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10570319)
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研究分担者 |
美甘 章仁 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30372709)
濱野 公一 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心筋幹細胞 (CDCs) / エクソソーム / 慢性心不全 / 陳旧性心筋梗塞 / 低酸素プレコンディショニング / 細胞シート移植 / 心不全 / CDCs / 細胞移植治療 / 細胞シート |
研究開始時の研究の概要 |
様々な心疾患において、cardiosphere-derived cells (CDCs)を用いた細胞移植療法による心機能改善効果が報告されている。その機序として血管新生が挙げられ、広く知られている。本研究は血管新生以外の機序を明らかにし、新たな治療標的分子を探索することを端緒の目的とする。将来的には、明らかにした標的分子を制御するリコンビナントタンパク・低分子化合物・microRNA・exosomeなどを利用する、cell-free再生療法の開発を目指している。まずは、マウス陳旧性心筋梗塞モデルにおいて、CDCs治療がホスト心筋細胞、繊維芽細胞・マクロファージに与える影響を検討する。
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研究成果の概要 |
難治性心不全に対する心臓移植の機会は非常に限られ、これに代わる新規治療法の開発が必要である。様々な細胞が放出するエクソソーム(膜小胞)は成長因子やmiRNAを含み、細胞移植と比較して免疫原性も少ないとされ、幹細胞移植に代わる新規治療法として期待されている。当研究室では過去に、陳旧性心筋梗塞(OMI)モデルに心筋幹細胞 (CDCs)を移植し、心機能の改善を報告した。一方で、CDCs由来エクソソームの心筋保護は明らかになっておらず、これを検討した。 結果、CDCs由来エクソソームはOMIモデルにおいて心臓を保護し、血管新生や線維成分のターンオーバーを促進することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
OMIモデルのような慢性心不全の病態ではCDCs由来エクソソームの心筋保護は明らかになっておらず、不明な点が多かった。我が国で増加する慢性心不全の新規治療法を開発する意味でもこれを検討する価値は高く、学術的・社会的意義があると考えられた。今回の検討で、心筋幹細胞由来エクソソームによる治療応用の可能性が示された。
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