研究課題/領域番号 |
19K09255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 九州保健福祉大学 |
研究代表者 |
蒲生 修治 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (20273930)
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研究分担者 |
常住 淳 九州保健福祉大学, 薬学部, 准教授 (90583310)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 糖尿病 / 冠動脈バイパス術 / 移植血管攣縮 / セロトニン / アンジオテンシンⅡ / インスリン / 高血糖 / 冠動脈バイパスグラフト / グラフトれん縮 / 血管平滑筋 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは、これまで糖尿病患者から採取された冠動脈バイパス術の移植血管において、収縮性アゴニストにより誘発される血管平滑筋の収縮反応が有意に増強されることを見出し、糖尿病が移植血管のれん縮を引き起こすリスクファクターとなることを明らかにしてきた。本研究では、糖尿病患者の移植血管でれん縮が起こりやすくなる原因の解明を目的とする。具体的には、インスリンや高濃度グルコースで処理した際に血管平滑筋細胞で生じる変化および血管平滑筋細胞と血管内皮細胞とのクロストークにより生じる変化と、それらを引き起こすメカニズムの解明を目指す。本研究の成果は、糖尿病患者の冠動脈バイパス術の成績向上に寄与する。
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研究成果の概要 |
糖尿病患者から採取された移植血管は、術後に攣縮を引き起こしやすく、予後不良となりやすい。そこで本研究では、糖尿病で血管収縮性が高まる機序を明らかにするため、インスリンまたはグルコースの濃度が血管平滑筋細胞の細胞膜受容体発現量に及ぼす影響を検討した。培養ヒト冠動脈平滑筋細胞膜の5-HT2A受容体レベルは、インスリンによる影響を受けなかったが、グルコースの濃度依存的に上昇する傾向が見られた。一方、AT1受容体レベルは、インスリン、グルコース双方の影響を受けなかった。これらの結果から、糖尿病患者のグラフト攣縮は血管平滑筋の細胞膜受容体レベル以外の因子によりもたらされている可能性が高いと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インスリンによる細胞膜受容体の取り込み作用に関する研究は、国内外を通じてほとんど行われておらず独自性が高い。そして本研究の最終目的は冠動脈バイパス術の成績向上に資するデータの提供であり、冠動脈バイパス術を受ける患者の半数近くが糖尿病を基礎疾患として有している現状を鑑みるに、本研究の社会的意義は大きいと思われる。
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