研究課題/領域番号 |
19K09268
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山中 勝弘 神戸大学, 医学研究科, 講師 (70729384)
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研究分担者 |
岡田 健次 神戸大学, 医学研究科, 教授 (90284356)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 動脈瘤 / 再還流障害 / 再灌流障害 / 脊髄虚血 / 対麻痺 / 脳脊髄液 / 虚血再灌流障害 |
研究開始時の研究の概要 |
胸部大動脈瘤、胸腹部大動脈瘤手術後の最も重篤な合併症は脊髄障害です。脊髄障害の発生頻度は未だ 5-20%と高く、熟練した外科医が手術を行っても 5-10%の頻度で脊髄障害を認める。直達手術を施行した場合はその手術侵襲の大きさが故に術後離床が進まず脊髄障害の診断に遅れる場合が少なくない。脊髄障害の誘因には様々な因子が関与しており未だエビデンスにもとづいた確実な予防方法、早期発見方法は確立されていません。本研究の目的はマウス脊髄虚血再灌流障害モデルの血液、脳脊髄液を用いて脊髄障害を予防、回避するための脊髄障害、脊髄虚血のモニタリングとしてバイオマーカーを発見することです。
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研究成果の概要 |
非常に不本意ながらマウス手術手技の習得にかなりの時間を要した上、マウスモデルの確立に至らなかった。 文献的には4.5分の遮断、9分の遮断でそれぞれ遅発型モデル、即時型モデルができるとの報告であったが結果的には全く安定せず最後までモデルの確立に至らなかった。確立できなかった理由は深部体温の影響かもしくは遮断時間の問題なのか調べるための研究も行ったが結果的には遅発性モデルの作成に至ることができなった。一方で即時型モデルは作成できたが死亡率が極めて高く実験の継続には至らなかった。本研究では臨床経験から照らし合わせると特に遅発型モデルの確立が重要であったが確立できずその原因は不明であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄虚血再還流障害に伴う脊髄障害回避のための研究は必須であり本研究は非常に重要と考えるが今回の研究は不本意な結果となりモデルの確立に至らなかった。しかしながら今後も本分野の研究を継続していくことは非常に重要である。しかしながらマウスSCIモデルを使った研究報告は少なくその理由は今回の我々が行ったようにモデルの安定性が得られないことが原因であったと推察された。やむなく今後はラットモデルへ変更していくことを目下模索中ある。
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