研究課題/領域番号 |
19K09270
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
逢坂 大樹 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (70839141)
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研究分担者 |
中谷 達行 岡山理科大学, フロンティア理工学研究所, 教授 (50520920)
笹井 泰志 岐阜医療科学大学, 薬学部, 教授 (60336633)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | MPCポリマー / ポリマーブラシ / Diamond-like carbon / 人工血管 / 対剥離性能 / ポリマー塞栓 / カテーテルコーティング / 高分子ブラシの安定化 / コーティング剥離・塞栓予防 / 有機・無機ハイブリッド / 抗菌性 / 生体適合性 / 抗ファウリング効果 / anti-degrafting / 無機・有機ハイブリッド / 生体適合性向上 / Diamond-like-carbon / コーティング / 血管外科 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、新規の小口径人工血管の有効性を調査します。我々はこれまで、岡山理科大学の中谷教授との共同研究により、世界で初めて管腔構造物へのDiamond-like-carbon(DLC)コーティングに成功しました(特許取得)。その技術を人工血管に応用し、開存率向上に取り組んでいますが、DLC単独だけでなく様々な有機コーティングとの組み合わせを加えて、小口径人工血管への最適なコーティング技術を模索しています。今回は岐阜薬科大学の笹井准教授の協力を得て、DLCとMPCポリマーからなる無機・有機のハイブリッド型人工血管を作成し、物性評価に加えて動物実験での生体適合性・開存性を評価します。
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研究成果の概要 |
最終的に本期間中の成果を論文化出来た(2報)。具体的な新規性は、Diamond-like carbon(DLC)を下地に、その表面にMPCポリマーブラシを生成したことである。つまり、これまで用いられてきた医療用基材へのMPCポリマーコーティング(潤滑性、親水性付与)について、DLCを下地にすることで、これまでMPCポリマーコーティングが馴染まなかった基材表面への成膜を可能にする。今後の課題は、本成果がMPCブラシの安定化(対剥離性)に寄与することを証明すること、さらに、管腔構造(人工血管等の小口径基材)への応用であり、特許申請も含め準備を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本成果の学術的意義は基材表面修飾法の新規開発である。社会的意義としては、本技術の開発により、医療用基材へのMPCコーティングの応用範囲が拡大される。今回の成果は平板基材への成膜成功だが、最終的にはDLCの独自成膜技術(特許申請済み)を用いることで、小口径細管内腔面への応用を進めている。つまり、小口径人工血管の開存性向上、およびカテーテル領域におけるポリマー塞栓予防(対剥離性能付与)の解決策として提案することを目指している。よって、本課題研究期間中の成果は、目標へ向けた大きな一歩となった。
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