研究課題/領域番号 |
19K09273
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岡本 健 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 講師 (20372782)
|
研究分担者 |
田爪 宏和 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (10648273)
福井 寿啓 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (50445045)
野口 亮 熊本大学, 病院, 助教 (70530187)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 大動脈外科 / 組織工学 / 再生医療 / ステントグラフト |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、自己由来細胞のみを用いて生物学的に機能する3次元構造体を作成できるという技術、大動脈や中径動脈の壁圧の血管構造体を作成可能である技術。ひいてはiPS細胞や自己細胞などを用いれば免疫応答なしの感染に強い次世代型生物学的再生医療製品ステントとしての応用が可能とする技術開発を目標とする。 最終的には基盤技術を血管内治療に応用すべく、本研究は、本技術を用いて、血管を構成する主要な細胞である、血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、線維芽細胞を立体化させ大動脈壁構造や中血管の構造、生物学的活性をもった異物を含まない、自己細胞由来の血管壁パッチを作成し検証することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
本研究は、感染に強い再生医療製品ステントグラフトを可能とする技術開発を目標とした。ヒト血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、線維芽細胞などの血管を構成している細胞を用い、細胞凝集現象を利用して血管組織型スフェロイドを立体構築し、血管を構成する細胞外マトリックスなどの組織学的評価を行った。自己血管と比較し、これらの細胞外マトリックスの産生は血管壁内に不規則に分布する傾向があった。内皮細胞は血管構造体の内膜を裏打ちするようには分布せず、構造体の内部には未熟な血管網構築をするように分布した。細胞のみから立体的血管組織を構築する組織工学技術を開発し、三次元化して立体血管構造体の構築を行うことが可能であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は細胞凝集現象を利用しながら、細胞のみで立体的な組織を作る技術を応用して 血管を構成する、血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、線維芽細胞を大量培養し、血管組織型スフェロイド(細胞凝集塊)を作成さらに立体化させ血管組織型パッチを作成することを目的とした。その結果、分布形態は血管としては未熟であったが細胞のみを三次元化して立体血管構造体の構築を行うことが可能であり、感染に対して抵抗性を有するバイオロジカルなデバイス開発の可能性が示唆された。
|